カーボンニュートラル
欧州自工会と自動車部工会、戦略対話を前に欧州委員会に自動車移行戦略の見直しを要請
・欧州自動車工業会(ACEA)と欧州自動車部品工業会(CLEPA)は8月27日、欧州委員会委員長宛てに書簡を送付し、欧州自動車産業の将来に関する今後の戦略対話への期待を表明した。両団体は、EUは現在、メーカーの新車供給は規制しているものの、グリーン移行を可能にする条件を提供できていないと指摘した。
・欧州はバッテリーをアジアに大きく依存しているほか、充電インフラの整備状況は不均一で、電気料金を始めとするコストも高く、EU車に対する米

IAA 2025:Magna International、より安全かつスマートで環境に優しいモビリティのビジョンを発表へ
・Magna Internationalは8月11日、ミュンヘンで開催されるIAA Mobility 2025のB3ホールE40ブースにおいて、持続可能な素材、ドライブトレイン技術、エネルギー貯蔵システム、ADASの進歩を紹介すると発表した。主な焦点は、車両のエコロジカルフットプリントを削減しながら、最高の技術基準を満たす持続可能な素材である。
・また、Magnaは柔軟なパワートレインシステムも紹介する。モジュール式エネルギー貯蔵

BMW、独レーゲンスブルク工場で塗装工場の電動化とサーマルオイル技術によりCO2排出量を削減
・BMWは8月5日、ドイツ・レーゲンスブルク(Regensburg)工場は塗装工場を段階的に電動化することで、天然ガスから再生可能エネルギーへの移行を進めると発表した。パイロットプロジェクトでは、サーマルオイル技術を使用することで、この移行を迅速に実現できることが示されている。
・主な変更点は、ガスに依存する代わりにサーマルオイルを使用して熱を伝達すること。このシステムは柔軟なエネルギー使用を可能にし、電気でもガスでも稼働できるため

BMW「iX3」、リサイクル素材・生産工程・効率的な設計で持続可能性の新たなベンチマークを確立
・BMWは8月4日、ノイエ・クラッセ(Neue Klasse)プラットフォームをベースにしたDセグメント電気SUVの新型「iX3」において、サプライチェーンや生産工程から日常使用に至るまで、車両のライフサイクル全体を通じて持続可能性に全面的に取り組んでいると発表した。同モデルは、BMWが掲げる2030年および2050年のCO2削減目標の達成において、重要な役割を担っている。
・「iX3」は、欧州の平均的な電力を用いた場合、2万1,5

華晨BMW、大唐集団とグリーン電力の合弁会社を設立
・BMWグループは7月24日、中国の合弁会社である華晨宝馬汽車有限公司(以下、華晨BMW)と中国大唐集団有限公司(以下、大唐集団)が、「環境配慮型自動車産業チェーンの共同構築」に関する戦略的協力協定を締結したと発表した。
・協定に基づき、華晨BMWと大唐集団はグリーン電力の合弁会社を共同で設立し、100万キロワット規模の陸上風力発電プロジェクトを開発する。当該プロジェクトは、華晨BMWがすでに導入している太陽光発電や地熱暖房システム

Benteler、世界67カ所の生産工場の70%超でグリーン電力を使用
・Benteler Groupは、世界67カ所の生産工場の70%超でグリーン電力を使用し、地球規模の気候保護を推進していると発表した。
・同社は2024年だけで、主にグリーン電力の利用により、CO2排出量を約32万トン(2019年度比)削減した。この活動は、2050年までにネットゼロエミッションを達成するという同社の目標に向けた重要な一歩となる。
・この目標を達成するために、同社は (i) 再生可能エネルギーによる電力であることを証

独tozero、ドイツ・バイエルン州にリチウムイオンバッテリーのリサイクル工場を設立へ
・ドイツ・ミュンヘンを本拠とするディープテック分野の新興企業tozeroは7月23日、リチウムイオンバッテリーをリサイクルするための実証工場を、バイエルン州BurgkirchenのGENDORF化学工業団地に設立する計画を発表した。
・同社はプロジェクトのために既存の建物を賃借しており、2025年後半に操業開始予定。この施設は2026年に予定されている量産体制を整えるための技術的な基盤となる。
・tozeroのバッテリーリサイクルプ

BMWグループ、アプリでドライバー自身のCO2排出量を確認できる機能を発表
・BMWグループは7月21日、BMWとMINIのスマートフォンアプリを更新し、運転履歴を分析しデータをカスタマイズする機能を追加したと発表した。この機能により、ドライバーは自身のCO2排出量を初めて確認できるようになった。
・この機能はガソリン車、プラグインハイブリッド車(PHV)、電気自動車(EV)を含む全パワートレインに対応し、まず一部の欧州モデルで利用可能となる。CO2排出量は2つの主要な要素に基づいて算出される。
走行時排出

Tata Steel、英ポート・タルボットで年産300万トンの電気炉を着工
・Tata Steel (タタ・スチール)は7月14日、英国・ウェールズ南部のポート・タルボット(Port Talbot)で電気炉施設の起工式を行ったと発表した。この建設プロジェクトは12億5,000万ポンドを投じる低CO2製鉄への変革の一環で、英国政府が5億ポンドを出資する。電気炉は2027年末に試運転開始予定。
・この電気炉はポート・タルボットの炭素排出量を約90%削減するとみられる。これは年間500万トンのCO2に相当する。
