カーボンニュートラル
グローバルデータ市場インサイト:英国CVショー2025にみる電動化の未来
※英GlobalData社 (旧LMC)のアナリストによるショートレポート (5月8日付) をマークラインズが翻訳したものです。
・英バーミンガム(Birmingham)のNational Exhibition Centre (NEC)で開催された2025年商用車(CV)ショー(会期:2025年4月29日-5月1日)では、道路輸送業界にとって英国随一のイベントであることが再確認された。脱炭素化、電動化、スマート技術に重点を置いた今年

スカニア、白樺樹皮ベースのゴムでトラック部品の排出量を削減へ
・スカニア(Scania)は5月2日、林業副産物である白樺の樹皮から作られた新しい生体由来のゴムを試験中だと発表した。このゴムはトラック部品に使われる化石燃料由来のゴムを代替する可能性を持っている。
・スウェーデンの新興企業Reseloが開発したこの素材は商用車に使われるゴムのCO2排出量を削減できる可能性がある。白樺の樹皮は通常、廃棄物として焼却されるが、このプロジェクトによって新たな用途が生まれる。
・このアイデアはスウェーデン

JLR、廃棄物削減と電動化支援に向けた1億ポンド規模の取り組みを発表
・ジャガー・ランドローバー(JLR)は4月29日、英国および欧州の事業活動全体での廃棄物削減のため、再利用、改修、転用、リサイクルに焦点をあてた1億ポンド(約191億円)を超える取り組みを発表した。
・電動化への変革の一環として、JRLは次世代電気自動車(EV)に備え、生産ラインから工具まで再利用を含む設備の更新を進めている。
・JLRは新しい設備を購入する代わりに、英国のキャッスル・ブロムウィッチ(Castle Bromwich)

ルノー、デモカー「エンブレム」で低炭素モビリティ研究を継続
・ルノーは4月17日、「エンブレム(Emblème)」デモカーの設計において素材から生産、使用、使用後のリサイクルに至るプロセス全体で持続可能性を重視したと発表した。
・「エンブレム」は電気と水素の両方で走行するデュアルエネルギー電気パワートレインを採用しており距離の長短にかかわらず低炭素移動に最適である。ダッシュボードには幅の広いopenRパノラマスクリーンが搭載されている。
・ルノーのライフサイクル分析(LCA)では20万km

独Covestro、使用済みヘッドランプからリサイクルしたポリカーボネートを発表
・ドイツの材料メーカーCovestroは4月15日、自動車の使用済みヘッドランプから作られたポストコンシューマーリサイクル(PCR)ポリカーボネートの新製品群を発表した。これにより自動車業界の循環型ソリューションを推進するという。ドイツ国際協力公社(GIZ)、VW、蔚来汽車(NIO)との提携で開発されたTÜV Rheinland認証取得材料は50%のリサイクル素材を含んでおり、現在商業的に入手可能である。
・VWと蔚来汽車は将来の車
