スチール
メルセデス・ベンツ、TSRと共同で廃車をリサイクルする「都市鉱山」プロジェクトを試行
・メルセデス・ベンツは8月21日、ドイツのリサイクル企業TSR Groupと共同で廃車をリサイクルする「都市鉱山(urban mining)」パイロットプロジェクトで2024年の提携関係を拡大すると発表した。プロジェクトでは高品質の原材料を回収してメルセデス・ベンツの新車に再利用することを目指す。
・ドイツ北西部の廃車は2025年夏からブランドにかかわらず解体される。汚染物質や再利用可能な部品は除去され、鉄、アルミニウム、プラスチ

甬金科技、自動車用ステンレス鋼の45億バーツのタイ工場を建設中
・タイの工業団地運営会社WHA Industrial Developmentは8月4日、中国の甬金科技集団(Yongjin Technology Group)傘下のYongjin Metal Technology (Thailand) がタイ・チョンブリ県のWHAイースタンシーボード工業団地3の17万9,000平方メートルの敷地に45億バーツ(約204億円)以上を投じる新工場の建設に着手したと発表した。このプロジェクトは地域の重要生

BMWの墺シュタイヤー工場、EVモーターに採用する電磁鋼板でvoestalpineと提携
・BMWは7月23日、同社のオーストリア・シュタイヤー(Steyr)工場がオーストリアの鉄鋼・鋼材メーカーであるvoestalpineと提携したと発表した。voestalpineのリンツ(Linz)工場で生産する先進的な電磁鋼板がBMWの次世代駆動モーターに採用される予定。
・この先進的な鋼材は、BMWの第6世代(Gen6)電動ドライブのローターとステーターに採用され、今後発売予定のノイエ・クラッセ(Neue Klasse)プラット

Tata Steel、英ポート・タルボットで年産300万トンの電気炉を着工
・Tata Steel (タタ・スチール)は7月14日、英国・ウェールズ南部のポート・タルボット(Port Talbot)で電気炉施設の起工式を行ったと発表した。この建設プロジェクトは12億5,000万ポンドを投じる低CO2製鉄への変革の一環で、英国政府が5億ポンドを出資する。電気炉は2027年末に試運転開始予定。
・この電気炉はポート・タルボットの炭素排出量を約90%削減するとみられる。これは年間500万トンのCO2に相当する。

thyssenkrupp、ドイツDuisburgに8億ユーロを投じたハイテク工場新設
・thyssenkruppグループ傘下のthyssenkrupp Steel Europeは、約2年間の建設および組み立て作業を経て、ドイツDuisburgに新たにハイテク工場を開設したと発表した。
・約8億ユーロを投資したこの施設は、電動モビリティや再生可能エネルギーなどの分野向けに、より強く、より薄いプレミアムスチールの生産に重点を置いている。この投資はまた、困難な市場にもかかわらず、Duisburgを欧州最大の鉄鋼拠点として維

thyssenkrupp、独ホーエンリンブルク工場のウォーキングビーム炉システムを更新
・thyssenkruppは6月30日、ドイツ・ホーエンリンブルク(Hohenlimburg)にある子会社thyssenkrupp Hohenlimburgが工場のウォーキングビーム炉3 (HBO 3)の近代化に数十万ユーロを投資したと発表した。
・この近代化により将来の環境・安全規制への適合、エネルギー消費の削減、水素を用いた操業が可能となり、気候ニュートラルな鉄鋼生産への重要な一歩が記される。
・このプロジェクトは2023年

スウェーデンのSSAB、ポーランドのPolmotorsと提携し自動車部品向けに化石燃料を使用しない鉄鋼の供給を開始
・スウェーデンの鉄鋼メーカーSSABは6月26日、ポーランドのティア1自動車部品サプライヤーであるPolmotorsと、同社の構造用自動車部品およびアセンブリ向けに化石燃料を使用しない鉄鋼の将来的な供給に関する契約を締結したと発表した。
・この提携は、SSABの低炭素鋼に関する専門知識とPolmotorsの主要OEM向け部品製造の経験とを組み合わせ、過酷な自動車用途において化石燃料を使用しない鉄鋼材料の可能性を探ることを目的として
