・ドイツのNorcSiは8月1日、ザクセン＝アンハルト州ハレ(Halle)における高性能バッテリー用純シリコン負極の量産に必要な1,070万ユーロの資金調達を完了したと発表した。同社は現在、ハレの拠点に400mmのロールtoロール生産ラインを建設中であり、2026年から実地試験済みの負極を車載バッテリー用に供給予定。
・純シリコン負極は、エネルギー密度を2倍にし、電気自動車(EV)の航続距離を1,000km超、フル充電時間を10分未

・フィンランドの金属メーカーTerrafameは8月1日、生産関連および財務上の理由から、バッテリーケミカル工場の従業員および同工場と密接に関連するその他の部門について、労働協約の変更交渉を開始することを決定したと発表した。レイオフの可能性に加え、職務内容や労働時間などの一時的な変更も交渉の対象となる。
・交渉の対象者は、Terrafameの時間給従業員、給与所得者、上級給与所得者を合わせた120名である。レイオフの可能性は最大90

・フォードのJim Farley CEOは7月30日、第2四半期決算発表後の投資家向け電話会議で、8月11日にケンタッキー州ルイビル(Lousville)工場で、新たな電気自動車(EV)戦略、新開発のEVやEVプラットフォームを発表することを明らかにした。7月31日付けのデトロイトフリープレスが報じた。
・フォードは、2023年のUAWとの交渉で、現在ルイビル工場で生産している「エスケープ(Escape)」とリンカーン「コルセア(C

・Kautex Textron GmbH & Co. KG (Kautex) は、複数の車両ブランドにまたがる主要なBEVプラットフォーム向けに熱可塑性複合材料の下部バッテリーハウジングユニットを大手自動車OEMから受注したと発表した。
・下部ハウジングは、BEVとHEVの両方の生産をサポートするPentatonicバッテリーエンクロージャーポートフォリオの一部。車両のバッテリーを密閉して保護しながら、クラッシュテストや底面衝撃テス

・BASFは7月28日、同社のバッテリー材料部門BASF Battery Materials がCATL (寧徳時代新能源科技)と正極活物質に関する包括契約を締結したと発表した。BASFはこの契約に基づきCATLと世界規模で協力する。BASFは自社の世界的な生産ネットワークを通じて同社を重要サプライヤーとして選択したCATLの世界戦略を支援する。 
Based on BASF press release

・米国のリチウム硫黄バッテリー企業Lytenは7月28日、米国と欧州における買収戦略と事業拡大計画を推進するため、株式投資用の追加資金として2億ドルを確保したと発表した。これにより同社がこれまでに確保した資金は6億2,500万ドルとなった。 
・LytenはNorthvoltのエネルギー貯蔵システム(Battery Energy Storage System: BESS)製品であるVoltpack Mobile Systems (V

・カリフォルニア州サンノゼ(San Jose)に拠点を置く米国新興バッテリー開発企業QuantumScapeは7月23日、VW傘下のバッテリー統括会社PowerCo SEとの戦略的提携および2024年7月に締結したライセンス契約を拡大すると発表した。
・今回の新たな契約は、サンノゼのQSE-5全固体電池パイロットラインの開発を加速することを目的としており、同技術の商業化に向けた重要なステップとなる。
・契約条件に基づき、PowerC

・欧州自動車工業会(ACEA)は7月24日、2025年6月の乗用車新規登録台数を発表した。欧州連合(EU)と欧州自由貿易連合(EFTA)および英国における6月の乗用車販売台数は、前年同月比5.1%減の124万3,732台。1-6月累計では0.9%減の681万5,320台となっている。
・6月の販売台数を地域別に見ると、EUが7.3%減の101万201台、EFTA3カ国が1.0%増の4万2,215台。
・燃料別の内訳は、ガソリン車が2

・ドイツのバッテリー材料メーカーIBU-tec Advanced Materialsは7月18日、VW傘下のバッテリーメーカーPowerCoと600万ユーロの契約を締結したと発表した。 
・IBU-tecは、この契約の一環として自動車用噴霧乾燥技術を用いたリン酸鉄リチウム前駆体正極活物質(LFP pCAM)の工業生産計画を設備投資と操業費用の削減に焦点を当てて策定する。 
・両社は工業生産に向けた共同開発プロジェクトを継続している。

・スペインの全固体電池メーカーBasquevoltは7月17日、欧州イノベーション会議(EIC)のアクセラレータープログラムから250万ユーロの助成金を受領したことを発表した。さらに次回の資金調達ラウンドにおいて、追加で1,000万ユーロの株式投資を受ける可能性もあるという。
・1,000社の応募企業のうちの40社に選出されたことは、Basquevoltが欧州における主要固体電池電解液サプライヤーとなる可能性を示している。同社の電解

・中国商務部は7月15日、8つの電気自動車(EV)バッテリー生産技術を中国国外へ持ち出す場合には政府の許可が必要になると突然発表した。ニューヨーク・タイムズ紙によると、この規制は即時有効であり、貿易、投資、技術協力に絡んだあらゆる海外への技術移転に適用されるという。同日付の複数の米国メディアが報じた。
・この規制は、リン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーに関連する 3 つの技術と、あらゆるタイプのバッテリー用リチウムの生産に関する 5

・VWは7月15日、「ID.3 Pro S」電気自動車(EV)がドイツ自動車連盟(ADAC)による16万キロの集中耐久試験で試験終了後のバッテリー容量が元の91％を維持したと発表した。 
・独バイエルン州ランツベルク(Landsberg am Lech)の施設で4年間にわたって実施されたこの試験ではセッションの40％以上で急速充電がなされた。また、非走行時にバッテリーをフル充電で放置することも少なくなかった。これらはバッテリー寿命を

・インドネシアでバッテリー生産を手掛けるPT UABS Indonesiaは7月8日、小鵬汽車のKD工場向けバッテリーパック生産ラインの稼働を開始したとソーシャルメディアに投稿した。
・PT UABS Indonesiaの工場は、西ジャワ州チカラン(Cikarang)のSAIC International Industrial Park内に位置している。生産開始は、上汽グループと小鵬汽車の提携拡大における大きな節目となった。
・厳し

・GMのMark Reuss社長は7月14日、同社の電気自動車(EV)ラインナップを支える北米サプライチェーンの構築戦略について語った。
Ultium Cells のオハイオ州スプリングヒル(Spring Hill)とミシガン州ウォーレン(Warren)の両工場が稼働し、GMのOEMとしてのバッテリーセル生産能力は米国最大規模となった。23億ドルの投資コミットメントを基に、スプリングヒル工場はニッケル・コバルト・マンガン・アルミ(N

パナソニックエナジーは7月14日、電気自動車用円筒形リチウムイオン電池の新工場を開設したと発表した。カンザス州Kansas City郊外のDe Sotoに位置する工場は、北米最大級の自動車用バッテリー工場の1つとなる。
・パナソニックエナジーは、同工場で2170型バッテリーセルの量産を開始し、将来的には年間約32 GWhの生産能力を確立する計画であることも発表した。パナソニックエナジーの大容量リチウムイオン電池は、800 Wh/Lと

・GMとLG Energy Solutionの合弁会社であるUltium Cells LLCは、2021年に発表した23億ドルの投資計画に基づいて、低コストのリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーセルの生産を追加するために、約1,300人が勤務するテネシー州スプリングヒル(Spring Hill)工場を改修すると発表した。7月14日にGMが発表した。
・既存ラインからLFPバッテリーセルを生産できるラインへの改修は、2025年後半に開

・英国のファラデー研究所(Faraday Institution)は7月3日、欧州の主要5組織、AVL、BMWグループ、Fortescue ZERO、SINTEF、TNOが、バッテリーパラメーター交換(Battery Parameter eXchange: BPX)運営委員会を設立することを発表した。この運営委員会には、英国のバッテリー新興企業やファラデー研究所の研究者も参加する。 
・BPXとは、物理学に基づくリチウムイオンバッテ

・中国汽車動力電池産業創新連盟 (China Automotive Battery Innovation Alliance：CABIA)は7月10日、2025年6月の駆動バッテリー月次データを発表した。
・6月の車載電池搭載量は前年同月比35.9%増の58.2GWhとなった。うち、三元系電池の搭載量は3.4%減の10.7GWhで全体の18.4%を占めた。リン酸鉄リチウム電池の搭載量は49.7%増の47.4GWhで全体の81.5%を占

・メルセデス・ベンツは7月9日、子会社Accumotiveがドイツ・カーメンツ(Kamenz)工場において、コンパクトセダンの新型「CLA」電気自動車(EV)バージョンに搭載する最新の駆動バッテリーの量産を開始していると発表した。
・今年から、新型「CLA」が生産されているラシュタット(Rastatt)工場にこれらのバッテリーが供給されている。また、電気駆動ユニットとアクスルはシュトゥットガルト・ウンターテュルクハイム(Stuttg

・中国広東省を拠点とし高性能自動車および2輪車向けのバッテリーを製造する広州市凱捷電源実業有限公司(Guangzhou Kaijie Power Supply Industrial Co., Ltd.、以下、凱捷電源)は、スペイン・バルセロナに欧州本社を設立する。スペインのカタルーニャ州政府貿易投資事務所が7月8日に発表した。
・凱捷電源の新たな戦略拠点は欧州事業を統括する。コワーキングスペース複合施設Torre d’Araに設置さ