欧州の政策
ACEA、トラックのゼロエミッション化に向けEUの重量・寸法規制について早急な改正を要請
・欧州自動車工業会(ACEA)は6月5日、道路輸送に使用する車両の最大重量や寸法上限を定めるEU規則の改正手続きが遅れていることについて、深刻な懸念を示した。
・この改正はゼロエミッショントラックおよびバスの大規模な市場参入を支えるための鍵となる。車両総重量、軸重、寸法の制限に関するアップデートは電気トラックおよび水素燃料トラックをディーゼルエンジントラックと公平に比較するために不可欠である。
・この2年間で自動車業界における大まか

欧州委、レアアースを含む原材料確保のため総投資額55億ユーロの13件の域外戦略的プロジェクトを選定
・欧州委員会は6月4日、EU域外(海外の諸国・地域を含む)に存在する戦略的原材料に関する最初の13件の戦略的プロジェクトのリストを採択した。これらのプロジェクトは、EUの供給源を多様化し経済安全保障を強化する一方で、第三国における地域的な価値創造を促す。
・13件の戦略的プロジェクトのうち、7件はEUと原材料のサプライチェーンに関する戦略的パートナーシップを締結しているカナダ、グリーンランド、カザフスタン、ノルウェー、セルビア、ウク

ACEA、CO2規制緩和に関する欧州理事会の承認を歓迎
・欧州自動車工業会(ACEA)は5月27日、EUが排出基準を維持しつつ、2025~2027年に限り、単年ではなく3年間の平均値で順守状況をみる平均化メカニズムを採用したことを歓迎する声明を発表した。この措置は、ゼロエミッションモビリティへの移行という重要な局面において、自動車およびバンメーカーに不可欠な柔軟性を提供する。
・ただし、ACEAのSigrid de Vries事務局長は、この措置が短期的にはメーカーに一定の柔軟性を提供す

ACEA、EUの自動車技術革新促進に向けAI対応車両データフレームワークを推進
・欧州自動車工業会(ACEA)は5月19日、AIによる車両データへのアクセスを改善するために提携強化、標準化、業界主導の枠組み構築を呼びかけると発表した。これにより欧州自動車部門のデジタル変革を支援して国際競争力を維持することを目指す。
・各自動車メーカーは既に個人情報保護法に従った安全で透明性の高いシステムを構築しているが、現行法の範囲内での取り組みに加えてACEAの提言に基づく規則明確化と効果的導入を推進する。
・現在、デー

欧州自動車部品工業会、EUのグリーン転換には政策見直しが必須と警告
・欧州自動車部品工業会(CLEPA)は5月15日、政策立案者が進め方を見直さない限りEUが急ピッチで進めているグリーン転換は失敗すると警告した。自動車部品メーカーは政治的目標と市場の現実の間で倒産、工場閉鎖、投資減少に苦しみ大規模な雇用喪失に直面している。
・サプライヤーの約62%は過剰な生産能力と高い固定費に苦しんでおり、多くの雇用がリスクにさらされている。ほとんどのサプライヤーは再投資や変化への対応に必要な利益を6年連続で上げ

ACEA、EU森林破壊防止規則の簡素化を提唱
・欧州自動車工業会(ACEA)は5月14日、複雑さを増すEU森林破壊防止規則(EUDR) の施行により、施行に対応するための投資や技術サポートの設置など、企業の負担を増加させ、OEMの競争力に影響を与えるとの見解を発表した。そのため、ACEAはEUDRのさらなる簡素化を提唱している。
・ACEAは、EUDRの「十分に決定的で検証可能な情報」という要件は不明確であり、これらの不確実性を解釈するために多大な資源の投入なしに遵守することは

ACEA、自動車関税の解決と自動車産業保護のための米EU間の対話を要請
・欧州自動車工業会(ACEA)は4月7日、欧州委員会に対し、米国と交渉し、欧州の競争力を損なう可能性のある対抗措置を回避するよう要請した。欧州委委員長との会談では、欧州のトップOEMメーカーを含む業界のリーダーらが、自動車、鉄鋼、アルミニウムの輸出に対する米国の関税の影響について協議した。
・EUの自動車業界の輸出への影響が最大670億ユーロ、そして自動車関税と相互関税を合わせたコストが合計800億ユーロに上ると推定されることから、
