イベコ
グローバルデータ市場インサイト:タタによるイベコ買収、欧州商用車業界の転換点
※英GlobalData社 (旧LMC)のアナリストによるショートレポート (8月5日付) をマークラインズが翻訳したものです。
・トラック業界関係者は、アジア系グループによる初の欧州OEMメーカーの買収について長年推測しており、中でも2022年にCNH Industrialから分社化されたイベコがその焦点となっていた。
・タタ・モーターズ(Tata Motors)が2025年7月30日、イベコの商用車部門(防衛部門を除く)の買収を

タタ、イベコの商用車部門を38億ユーロで買収へ
・タタ(Tata Motors Limited)とイベコは7月30日、タタがイベコの商用車部門を買収することで最終合意したと発表した。イベコの防衛部門は2026年3月31日までに別の取引として売却あるいはスピンオフされる予定。
・この買収提案では、防衛部門を除くイベコグループの企業価値を約38億ユーロと評価している。買収は、タタの子会社であるTML CV Holdingsあるいはタタが全額出資して設立する新たな有限責任会社を通じて行

イタリア労組、イベコの分社とタタへの売却の可能性に関し政府に対応を要求
・イタリア金属機械労連(FIM-CISL)とイタリア金属労連(FIOM-CGIL)は7月18日、イベコ(Iveco)の将来に関する懸念を表明した。イベコは2025年春に防衛部門分社化計画を発表したが雇用や産業戦略に及ぼす影響について組合に説明していない。
・最近の情報ではイベコをタタ(Tata Motors)に売却する案も取りざたされており労働者の懸念が増している。各労組は現在の難局の中で雇用と工場の安定が危険にさらされることを危

イベコバス、新型の電気バスおよびバイオ燃料バスをBusworld Europeで発表へ
・イベコバスは7月11日、ベルギー・ブリュッセル(Brussels)で開催されるBusworld Europe 2025(会期: 10月4-9日)に出展すると発表した。同社はクリーンモビリティへの取り組みと旅客輸送における排出削減に向けた柔軟な技術戦略を反映した、6台の車両を展示する。
電気ミニバスの「eDaily Low Entry」(世界初公開): ゼロエミッションの都市交通向けに設計された新型モデル。中型バスの「G-WAY」(

イベコ、創立50周年イベントで3モデルの新型電気商用車を発表
・イベコは6月12日、イタリア・トリノ(Turin)で行われた「50xBeyond」と題した創立50周年特別イベントで、同社のエコなラインナップを拡充する重量級電気トラックの「S-eWay Artic」、電気小型商用車の「eJolly」と「eSuperJolly」および「S-Way」の限定エディション「Anniversario」を発表した。
・「S-eWay Artic」は、2024年の「S-eWay Rigid」の発売に続き、初め

イベコ、重量級電気トラック、ステランティスとの共同開発の電気商用車を発表へ
・イベコは6月11日、1975年の設立から創業50周年を迎えるにあたり、6月12日から15日までイタリア・トリノで「50xBeyond」と題した特別イベントを開催し、3台の新型電気自動車(EV)を初公開すると明らかにした。
・重量級電気トラックの「S-eWay Artic」は長距離輸送向けの設計で、航続距離は最長600km。他の2台はステランティスと共同開発した新型の小型電気商用車で、都市部でのゼロエミッション輸送向けとなっている。

イベコ・グループ、労働組合と2025-26年の労働協約を締結
・イベコ・グループと労働組合は6月6日、イタリアの従業員1万4,000人超を対象とした、2025年から2026年における新たな労働協約(経済的部分)を締結した。この協約は2023年3月に署名された2023年から2026年における労働協約に付随する。
・2024年12月に始まった協議の間、双方は物価の上昇について検討し、2年間で6.5%の賃上げで合意した。従業員はまた、一時金240ユーロの支給を2回受けるという。
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イベコ、チェコに先進的な試作・実験センターを開設
・イベコバスは5月27日、チェコ共和国にあるヴィーソケー・ミート(Vysoke Myto)工場の中に新しく試作・実験センターを開設したと発表した。開所式にはチェコの運輸大臣も参列した。
・新センターでは、天然ガス、電気、水素など全種類のエネルギーを使用する車両の実験が可能。施設は2階建てで、作業スペースは4,100平方メートルで以前の2倍となっており、全長18メートルまでの試作車に対応しているという。
・18カ月で建設が完了した同セ

イベコ・グループ、減益を受け防衛部門を分離へ 労組は懸念を表明
・5月15日付の複数メディア報道によると、イベコ・グループは2025年第1四半期の業績が低迷したことを受け、防衛部門の売却または分社化の計画を進める予定だという。産業用車両部門の営業利益は、主に欧州でのトラック需要の減少により42%減の1億1,700万ユーロとなった。
・イタリアの労働組合FIOM-CGILは、防衛部門の売却がイベコの弱体化を招き、雇用の安定に影響するとの懸念を表明した。同組合は詳細を検討し、雇用と会社の将来への潜在

ステランティス、イベコ、CNH従業員、賃金と雇用の安定を求めストライキ
・イタリアの労働組合FIOM-CGILは4月18日、ステランティスの複数の工場(ミラフィオリ、ヴェローネ、プラートラ・セッラ、テルモリ、アテッサ、カッシーノ)、イベコ(ピアチェンツァ、フォッジャ、トリノ、ブレシア、スッザーラ)、CNH Industrial (トリノ)の従業員が公正な賃金を求めてストライキを実施していると発表した。
・2年間の労働協約の更新をめぐる話し合いが停滞しているため、特に従業員が長年社会的セーフティネットに頼

FPT Industrial、eBM 5バッテリー管理システムがISO 26262 ASIL C認証を取得
・イベコ傘下のパワートレインメーカーFPT Industrialは3月31日、傘下の電動パワートレイン開発企業Potenza Technology と共にeBM 5バッテリー管理システム(BMS)がドイツの認証機関TÜV SÜDからISO 26262 ASIL C認証を取得したと発表した。
・eBM 5はすべてを自社開発した第5世代BMSで先進技術を採用した。モジュール設計のeBM 5は400Vと800Vのバッテリーシステム両方に

スペイン政府、PERTE VEC IIIの31プロジェクトに2億1,590万ユーロを拠出
・スペイン産業・商業・観光省は3月28日、第3次電気自動車(EV)・コネクテッドカー分野の戦略的復興・変革プロジェクト(PERTE-VEC III)のラインBにおいて、新たにEVバリューチェーンの22社31のプロジェクトを選定したと発表した。融資と補助金を合わせて2億1,590万ユーロ(補助金1億4,890万ユーロと融資6,700万ユーロ)が承認される。
・ステランティスのサラゴサ(Zaragoza)工場(8,179万ユーロ)、Eb

ステランティス Pro One、欧州でイベコ向けに小型電気バン 2モデルを生産へ
・ステランティスの商用車部門Pro Oneは3月14日、英国を含む欧州市場での販売を前提に、小型電気バン 2モデルをイベコに供給することで同社と提携したと発表した。
・ステランティスがイベコに供給するモデルは車両総重量2.8~3.1トンの中型EVバンと3.5~4.25トンの大型EVバンで、伊アテッサ(Atessa)工場、ポーランド・グリヴィツェ(Gliwice)工場、仏オルデン(Hordain)工場で生産した後に、イベコのディーラー
