Autoliv Inc.

会社概要

■URL

https://www.autoliv.com

■本社所在地

Klarabergsviadukten 70, Section B7, SE-111 64, Stockholm, Sweden

業容

-Autolivは、セーフティシステムの世界最大手サプライヤー。パッシブセーフティシステムに特化。主要製品は、エアバッグシステム、シートベルト、ステアリングホイール、インフレーター及びバッテリーカットオフスイッチ等。歩行者保護システムや二輪車向けのモビリティセイフティーソリューションにも注力している。

-1997年にAutoliv AB (スウェーデン) とMorton ASP (米国) が合併して創立。

-2023年12月時点で、同社のパッシブセーフティ製品の市場シェアは約45%。製品別では、ステアリングホイール約40%、シートベルト約45%、エアバッグで47%。
 

カーボンニュートラル目標

-2021年6月、2030年までに事業活動でカーボンニュートラルを実現し、2040年までにサプライチェーン全体で排出量を正味ゼロにするという取り組み及びこれらを達成する初の自動車安全部品メーカーとなると発表した。

  

競合

-芦森工業
-現代モービス
-錦恒 (Jinheng)
-Joyson Safety Systems
-日本プラスト
-東海理化
-豊田合成
-ZF
-Samsong
-Chris Cintos de Seguranca
-Yanfeng

資本構成

-ニューヨーク証券取引所、ストックホルム証券取引所上場 (2023年12月31日現在)
株主名 保有比率 (%)
Cevian Capital AB 11.0
Fidelity Management & Research Company LLC 6.7
BlackRock, Inc. 6.2
Alecta Pensionsförsäkring, ömsesidigt 5.7
その他 70.4
合計 100.0

主要製品

エアバッグシステム (Airbag systems)
-ドライバーエアバッグ (Driver airbags)
-助手席用エアバッグ (Passenger airbags)
-ニーエアバッグ (Knee airbags)
-抗スライドエアバッグ (Anti-sliding airbags)
-サイドカーテンエアバッグ (Side-curtain airbags)
-サイドエアバッグ (Side airbags)
-リアエアバッグ (Rear passenger airbags)
-フロントセンターエアバッグ (Front center airbag)
-胸部エアバッグ (Thorax bags)
-頭部/胸部エアバッグ (Head-thorax bags)
-ドア搭載インフレーターカーテン (Door mounted inflatable curtains)
-骨盤、胸部エアバッグ (Pelvis and thorax bags)
-座席間エアバッグ (Far-side airbags)
-ベルト内エアバッグ (Bag-in-belt airbags)
-ライフセルエアバッグ (Life cell airbag)
-エアバッグ用テキスタイルおよびウェビング(Airbag textiles and webbing)
-ベルヌーイエアバッグ (Bernoulli airbag)

チャイルドシート (Child restraints)
-シート内蔵型チャイルドシート (Integrated child booster cushions)

インフレーター (Inflators)
-点火式エアバッグインフレーター (Pyrotechnic airbag inflators)
-ガス式エアバッグインフレーター (Stored gas airbag inflators)
-電気式イニシエーター (Electrical initiators)
-マイクロガスジェネレーター (Micro gas generators)
-ハイブリッドインフレーター (Hybrid inflators)

ステアリングホイール (Steering wheels)
-エアバッグ付きハブ固定式ステアリングホイール (Fixed-hub steering wheels with optimized airbags)
-電動バイブレーションモーター付きステアリングホイール (Steering wheels with electrical motor for vibration)
-ヒーターリム付きステアリングホイール (Steering wheels with heated rim)
-レザー/ウッドトリム付きステアリングホイール (Steering wheels with leather or wood trim)
-ステアリングホイール骨格(Steering wheel skeletons)
-ハンズオフ検知ステアリングホイール(-Hands off detection (HOD) steering wheel)

シートベルトシステム (Seatbelt systems)
-ベルトグラバー (Belt grabbers)
-ベルトインシート (Belts-in-seat)
-バックル (Buckles)
-高さ調整機構 (Height adjusters)
-ロードリミッター (Load limiters)
-機械式プリテンショナー (Mechanical pretensioners)
-電動プリテンショナー (Electronic pretensioners)
-リトラクター (Retractors)
-スマートベルト (Smart belts)
-トランクベルト (Trunk belts)
-補助ベルト (Supplemental belts)

歩行者保護 (Pedestrian protection)
-点火式アクティブフードリフター  (Pyrotechnic active hood-lifters)
-歩行者保護用エアバック (PPA: Pedestrian Protection Airbag)

むち打ち防止システム (AWS: Anti-whiplash systems)

追加安全機能 (Additional safety features)
-バッテリー切断用安全スイッチ (Battery disconnect safety switches)
-パイロ安全スイッチ (Pyro safety switches)
-自動ボルトリリースシステム(Automatic bolt release system)
-インテグレートチャイルドブースターシート (Integrated child booster seats)

トリチェリブレーキ (Torricelli brake)

沿革

1956年 Autoliv ABがシートベルト事業を開始。
1996年10月 Autoliv ABと、北米・アジアのエアバッグ・リードメーカー、Morton ASP の統合によりAutoliv Inc.設立。
1997年 Marling Industries Plcと、Van Oerle Albertonを買収。
1998年 Autoliv-Nokiaおよび Nokiaの自動車関連事業の50%株式取得。
Sagem-Autolivの50%株式取得、およびその他エレクトロニクス関連合弁会社の株式取得。
日本のSensor Technologies社の資産買収。
米国でのステアリング・ホイール生産開始。

1999年10月

エストニアのNorma ASの株式 49.5%を取得。同社はロシア向けの大手シートベルトサプライヤー。保有株式数を51%まで引き上げるオプションを取得。

1999年

アルゼンチン、カナダ、ポーランド、トルコ、およびチュニジアの新工場の建設完了。
日本の新テクニカルセンターの建設を完了。
2000年1月 泉自動車の99%株式取得。
2000年4月 NSK (北米シートベルト事業) が、アジアシートベルト事業の40%株式取得。

2000年5月

エアバッグインフレーター用イニシエーターの大手サプライヤー、OEAを買収。

2000年10月

米国のリード線事業を、Tyco International Ltd.の一部門であるTyco Electronics Corporationへ売却。

2000年11月

韓国の大手部品メーカーMandoと共同で、合弁会社Autoliv Mando Corporationを設立。出資比率65%。
2002年4月 VisteonからRestraint Electronics Businessを買収。
2002年9月 Maw Hung Industrial Corporation (中国長春) と新しい合弁会社を設立。
2003年4月 欧州の大手エアバッグ用インフレーテーおよびイニシエーターメーカーLivbag (フランス) の株式17%を取得。
2004年6月 中国長春市に、Maw Hung Industrial Corp.と合弁会社Autoliv Maw Hung Vehicle Safety Systems (ACC) を新設。
2004年12月 中国のエアバッグ会社Autoliv (Shanghai) Vehicle Safety Systemsの残りの発行済み株式40%の取得契約を締結。
2006年7月 中国のシートベルトメーカーNanjing Honggouang-Autoliv Safety Systems Co., Ltd. (NHA) に追加投資して20%を新規に獲得、株式保有を70%とした。
2007年1月 韓国Autoliv-Mandoの未取得分株式35%を取得することで合意。
2007年10月 中国の合弁会社 Autoliv (Changchun) Maw Hung Vehicle Safety Systemsを完全子会社化。
2007年10月 インドの合弁会社「Autoliv IFB Private Limited.」の株式50.01%を取得し、完全子会社化。
2008年7月 Tyco Electronicsの車載レーダーセンサー事業を買収することで合意。買収金額は42百万ドル。
2009年11月 Delphiからパッシブセーフティシステム事業の北米資産を取得することを発表。
2009年12月 Delphiから欧州のエアバッグおよびステアリングホイール事業を買収することを発表。
2010年1月 合弁会社「オートリブニチユ」の発行済み株式40%を取得し完全子会社化することで合意。
2010年1月 Delphiから韓国と中国の乗員パッシブセーフティ (OPS) 事業を買収。
2010年3月 Visteonのレーダーシステム事業を買収。
2010年4月 Delphiからパイロテクニック・セーフティースイッチ (PSS) 事業の欧州資産を取得。
2011年 AXTYSから長距離レーダーに関する技術供与を受ける。
2011年 Hellaから自動車用ビジョンシステムに関する技術供与を受ける。
2011年11月 米国の化学繊維会社Millikenより、エアバッグクッションのカットソー設備を買収すると発表。
2012年6月 子会社Autoliv Mekan ABをスウェーデンの非公開会社Verktygs Allians i Hassleholm ABへ売却。
2015年8月 M/A-COM Technology Solutions (MACOM) より自動車部品事業を買収。
2016年4月 日信工業とのブレーキコントロールシステム合弁会社 「Autoliv-Nissin Brake Systems (ANBS)」 の設立手続きが完了。
2016年9月 Volvo CarsとADASおよび自動運転システムの開発合弁会社、Zenuityの設立について合意。
2017年4月 ADASと自動運転シスエムのソフトウエアー開発する同社とボルボ50/50の合弁会社のZenuityの運営開始。
2018年7月 エレクトロニクス部門をVeoneer,Incとしてスピンオフを完了
2023年10月 愛知県知多市に中部事業所を開設

補足 1