日産:ルノーと15%の相互出資で合意、ルノーの新EV会社に15%出資
ルノー・日産・三菱アライアンスの新たな展開(1)インド事業計画の詳細を発表
2023/03/14
- 要約
- 日産とルノー:15%の相互出資とし、日産はルノーの新EV会社に出資
- 日産とルノー:インドに6億ドルを投資して開発と生産を強化、新型6車種を投入
- 日産:「Nissan NEXT」から「Nissan Ambition 2030」へ
- 新型軽EV「日産サクラ」と三菱「ekクロスEV」を発売
- 日産の業績:2022年度通期で売上高29.4%増、営業利益45.6%増を見込む
- 三菱自動車:2022年にEV 3車種、2023年にASXとコルトのPHEVを発売
- 三菱自の業績:2022年度通期で売上高21.6%増、営業利益ほぼ倍増を見込む
要約
2023年2月6日に開催されたアライアンス3社の共同記者会見(出典:日産自動車) |
ルノーと日産は2023年2月、互いの出資比率を対等(15%)にすること、日産がルノーの新EV&ソフトウェア会社「アンペア」に最大15%の出資を検討することで合意し、同時にアライアンスの新たな取り組みについて発表した。さらに、インド事業のより詳細な計画を発表した。
日産は、2020~2024年度の事業構造改革計画「Nissan NEXT」が順調に進捗し、2021年度は営業黒字化した。2022年度からNissan NEXTの後半戦として、長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」の実現に向けた準備にも舵を切っていくとしている。
日産と三菱自は2022年6月、新型軽EV「日産サクラ」と三菱「ekクロスEV」を発売した。2022年末までの半年間で、「日産サクラ」は21,887台、「ekクロスEV」は、4,175台の販売を記録した。
三菱自は2020~2022年度中期経営計画「Small but Beautiful」で構造改革・固定費削減を進め、2021年度に営業黒字化した。同社は2030年までに全車種に電動車を設定する方針。2022年には、3月に中国市場向け「エアトレック」、6月に日産と共同開発した軽EV「ekクロスEV」、11月には「ミニキャブ・ミーブ」の販売再開と、3車種のEVをラインアップに追加した。ルノーからOEM供給を受け、2023年に欧州で発売する次期型ASXと新型コルトにPHEVを設定する。
このレポートではルノー・日産・三菱アライアンスの新たな展開を2回に分けて報告する。1回目の本稿では日産と三菱の取り組みについて、2回目は新EV&ソフトウェア会社「アンペア」などルノーが進めている計画について報告する。
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