第6回ReVisionモビリティサミット:三菱自動車の講演より
PHEVの新たな価値、カーボンニュートラルに向けたLCAでの優位性
要約
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| 脱炭素・電動化への取り組みのなかでPHEVの持つ魅力と技術的な価値 (出典:三菱自動車) | 
本レポートは、2022年3月に開催された第6回ReVisionモビリティサミット「モビリティの未来像を見据え、ビジネス最適解を探る」における、三菱自動車工業株式会社 執行役員 EV・パワートレイン技術開発本部長 白河 暁 氏による講演「脱炭素化・電動化への取組みのなかで PHEVの持つ魅力と技術的な価値とは」の概要を報告する。
カーボンニュートラル社会に向けたCO2排出量管理では、ライフサイクル全体での評価(LCA: Life Cycle Assessment)の重要性が共有されてきた。LCAでは発電時のCO2排出量が重要になるが、各国ごとに大きなバラツキがある。発電時のCO2排出量が少ないEUではBEVが最も有利だが、石炭・石油による発電が多い国ではBEVのCO2排出量が最も多く、むしろ内燃エンジン車のCO2排出量が最も少ないという。日本など発電時のCO2排出量が中程度の国では、PHEVが最も有利になる。また、日本の場合、SUVなど大型車ではバッテリーがBEVより小さくて済むPHEVが有利だが、さらにバッテリー容量が小さい軽自動車ではEVが有利になる。三菱自では、SUVなど大型車はPHEV(ASEANなど地域によってはHEV)、軽自動車など小型車ではEVを投入していく方針。
さらに白河氏は、電動車としてのPHEVの新たな価値を紹介した。4WDシステムの「S-AWC」(スーパーオールホイールコントロール)は、電動化により駆動力制御・トルク配分・トルクベクタリングの精度が大幅に改善し、より安定した走りを実現する。またPHEVのバッテリーを活用し、外部に電力を供給する“V2X: Vehicle to X”の事例として、新型コロナワクチンの巡回接種用車両/コロナワクチン冷凍庫へ給電し運搬をサポート、災害時・停電時に医療機器が必要な方々への電動車活用などを紹介した。
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