F-Series (Ford)

 ニュース
2024年04月17日(水)

・フォードは4月16日、ミシガン州ルージュEVセンター(Rouge EV Center)から出荷される2024年型のフルサイズ電気ピックアップトラック「F-150 ライトニング(Ligntning)」のオンライン受注を開始したと発表した。

・同モデルは、7万ドル以下から購入可能で、追加技術や長航続距離バッテリー、15.5インチLCDタッチスクリーン、ワイヤレス充電パッド、プッシュボタン・スタート付きインテリジェント・アクセスなどが装備されている。

・2024年型「F-150 ライトニング」に搭載される新技術は以下の通り。

  • エネルギー消費を最適化する(特に寒冷な気象条件で)蒸気噴射ヒートポンプシステム
  • インストルメントクラスターへの充電速度表示の改良
  • 牽引時に適切な荷重をかけるのに役立つSmart HitchとOn-Board Scales、360度カメラ、トレーラーを後退させる時に支援するPro Trailer Backup Assist、連結をAIで半自動化するPro Trailer Hitch Assist、カメラを利用した後退時の視覚的な操作支援Trailer Reverse Guidanceなどを提供するTow Technology PackageをXLT以上のグレードに標準装備する。
  • トラック停止中でも機能する車車間充電や住宅への給電などが可能なPro Power Onboard 
  • ウォークアウェイ・ロック機能
  • ハンズフリーで高速道路を走行できるFord BlueCruiseは、一部のトリムで利用可能。

・ほとんどのグレードで価格を引き下げた。

  • 標準航続距離のXLTは2,000ドル値下げし、6万2,995ドルに。
  • 長航続距離のFlashグレードは5,500ドル値下げし、6万7,995ドルに。 
  • 長航続距離のLariatは、2,500ドル値下げし、7万6,995ドルに。
  • 長航続距離のPlatinumは8万4,995ドルで変更なし。

フォードのリリースをみる

2024年04月12日(金)

・4月5日付の複数の米国メディアの報道によると、フォードはフルサイズ電気ピックアップトラック「F-150ライトニング(Lightening)」の価格を最大で7.5%引き下げたという。同モデルを生産しているミシガン州ルージュEVセンター(Rouge Electric Vehicle Center)は、2024年初めに品質問題(詳細不明)で休止していたが、4月後半に出荷を再開できるよう準備を進めているという。

・グレード別の値下げ額と新価格(4月5日から適用)は以下の通り。

-    長航続距離のFlashグレードは、5,500ドルの値下げ(最大の値下げ額)で6万7,995ドルから。

-    販売の中心となっている標準航続距離のXLTグレードは、2,000ドルの値下げで6万2,995ドルから。

-    長航続距離のLariat上級グレードは、2,500ドルの値下げで7万6,995ドルから。

-    エントリーレベルの商用グレードProは変わらず5万4,995ドル。

・フォードは、今回の値下げは「市場ニーズを踏まえ、売上拡大と顧客価値の組み合わせを最適化する」という点で効果を期待しているという。

・フォードは2024年1月に従業員のシフトを削減し「F-150ライトニング」の生産を半減させた。同時に値上げに踏み切ったが、今回の値下げはそれを一部撤回するものである。

・今回の発表は、Jim Farley CEOがミッドサイズオフロードSUV「ブロンコ」などガソリンモデルに再び重点を置き、一部の新型電気自動車(EV)の開発を延期するなどEV戦略を再考する中で行われた。発表前に同社は2024年にEV事業の損失額が55億ドルに達する見込みだとしていた。

・報道によると、フォードは販売価格が2万5,000ドルからとなるコンパクトピックアップトラック、小型SUV、配車サービス用モデルなどの小型EVを開発しており、これらは2026年後半に発売予定だという。

(multiple sources on April 11, 2024)

2024年04月08日(月)

・米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、フォードのピックアップトラック54万台超について、ATの不具合に関する苦情(86件)が寄せられていることから、調査を開始した。突然低速ギアにシフトダウンするおそれがあるという。デトロイトニュースが3月29日に報じた。

・NHTSAの文書によると、調査は2014年型のフルサイズピックアップトラック「F-150」を対象としており、このトランスミッションの不具合が以前実施したリコールの対象となるべきであったかどうかを調査しているという。

・苦情では、トランスミッションが警告なく突然低速ギアにシフトダウンし、しばしば後輪がロックすることがあると報告されている。ドライバーの中には、突然シフトダウンし、コンクリートの壁に衝突したケースもあったという。

・フォードはNHTSAと協力して調査を継続すると述べた。

・同社は2016年に同様の問題により、2011-2012年型「F-150」の一部についてリコールを実施している。その後、2013年型をリコール対象に追加した。

(Detroit News article on March 29, 2024)