・フォードは9月19日、豪州、ニュージーランド、欧州市場に、ミッドサイズピックアップトラック「レンジャー(Ranger)」のプラグインハイブリッド車(PHV)を導入すると発表した。同モデルに初めて設定されるPHVは2024年後半に生産を開始し、2025年初頭に納車を開始するという。
・2025年型のPHVは米国市場を対象外としている。フォードにはすでに米国では代替モデルになりうる電動ピックアップトラックをオファーしているとの考えがあり、コンパクトピックアップトラック「マーベリック(Maverick)」のハイブリッド車(HV)、フルサイズピックアップトラック「F-150」のPHV、EVトラック「F-150 ライトニング(Lightning)」などがそれに相当する。
・「レンジャー」PHVは、2.3L 4気筒ターボエンジンを搭載し電気モーターと充電式バッテリーシステムを組み合わせる。EVモードでの航続距離は45km超を目指す。また、最大牽引能力でも、「レンジャー」の他のバリエーションと同じ3,500kgを目指す。
・「レンジャー」PHVは、外部給電機能Pro Power Onboardを搭載しており、作業現場や離れたキャンプ場でも、電源コンセントにプラグを差し込むことで、電動工具や電化製品に電力を供給することができる。
・「レンジャー」PHVは、四輪駆動のオフロード性能、選択可能なドライブモード、先進運転支援機能などを装備する
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F-Series (Ford)
・フォードは9月13日、デトロイト・モーターショーで、フルサイズピックアップトラックの改良型「F-150」を発表した。2024年型の「F-150」の新機能には、荷台のアクセスの良さと利便性を兼ね備えた新開発のPro Access Tailgateなどが含まれる。
・パワートレインは、2.7L V6 EcoBoostツインターボ、3.5L V6 EcoBoostツインターボ、ハイブリッド車(HV)に搭載する3.5L V6 PowerBoostツインターボ、Raptorに搭載する3.5L V6 EcoBoost 高出力ツインターボ、5.0L V8、スーパーチャージャー付き5.2L V8から選択が可能。
・PowerBoostハイブリッドエンジン搭載車は、RaptorとRaptor R以外のFシリーズ車では最も強力な最高出力430hp、最大トルク570 lb-ftを発揮し、2.4kWの外部給電機能Pro Power Onboardを標準装備し、オプションで7.2kWにアップグレードが可能。
・標準装備される10種類の運転支援機能には、自動緊急ブレーキ付き衝突前支援、車線維持システム、クロストラフィック警報付き死角情報システムの最新版が含まれる。
・改良型「F-150」では、車線変更支援や高速でのハンズフリー運転に利用されるインレーン・リポジショニングなどの新機能を備えた自動運転支援機能のBlueCruise 1.2が提供され、5G LTEモデムにより、より高速なマッピング、Wi-Fi、ソフトウェア更新が可能になる。
・改良型「F-150」で、フォードはステップ大きくするとともに、バンパーの奥行きを広げることで、新たに提供されるPro Access Tailgateの機能を補完した。
・運転席側から開くことができるこの機能は、牽引時の操作性を向上させ、特別に設計された一体型ハンドルを備えているため、乗り降りが容易だという。
・Pro Access Tailgateは、荷物を移動するために荷台の中に入り込む必要がなく、荷台の中の多くの荷物を手の届く範囲に置くことができる。
・ユーザーは片手でシンプルなシングルドアを開けることも、キーフォブの電子リリースを使ってテールゲート全体の開閉が可能。
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・2023年北米国際自動車ショー(NAIAS:North American International Auto Show)がデトロイトで開幕した。会期は、プレスデーが9月13日、テクノロジーデーが14日、チャリティプレビューが15日、一般公開が16-24日。会場のHutington Placeでは米国メーカーのSUVやピックアップモデルを中心とした展示が行われ、電気自動車(EV)の屋内コースでの試乗や、屋外ルートでの試乗など体験の場も設けられた。
・米国系メーカーでは、ゼネラルモーターズ(GM)がボディを大型化しフルサイズSUVセグメントに復帰するGMCの新型「アカディア(Acadia)」を初公開した。またフォードのピックアップトラック「F-150」やジープのピックアップトラック「グラディエーター(Gradiator)」、キャデラックのミッドサイズセダン「CT5」の各改良型モデルが出展された。
・日系メーカーでは、トヨタがトヨタおよびレクサスブランドのブースをメーカー主体で設けたがプレスコンファレンスは実施せず、ホンダとインフィニティはディーラーによる出展のみとなった。
・35ブランドの出展が発表されているが、メーカーが出展したのは15ブランドで、残り20ブランドはディーラーによる出展となっている。
・屋内に設置されたテストコースでは、BMW、テスラ、VWを含む7ブランドのEVを試乗することができる。