Fiesta (Ford)

 ニュース
2022年07月21日(木)

・フォードは7月15日、ドイツ・ケルン(Cologne)工場の組み立てラインを工場休暇のため8月1日まで休止すると発表した。同社は休暇中の生産休止期間を利用して電気自動車(EV)用の生産設備を導入する。2つの新たな生産ホールが設置され、既存の生産設備の刷新が行われる予定。
・これまでYホールでは、「フィエスタ(Fiesta)」の最終組み立てが2つの並行した生産ラインで行われてきた。そのうちの1つは現在完全に解体されている。フォードは新型電気クロスオーバーのために全く新しい生産ラインを設置する計画。
・2つの新たな生産ホールの建設工事は滞りなく進んでいる。Yホールの向かいには、高さ約25メートル、幅約24メートル、長さ約106メートルの建物が建設される予定で車体が生産される。もう1つの新しいホールでは、電気クロスオーバー用の車体のアンダーボディを生産する。どちらの建物も建物自体の工事はほぼ終了しており、内装工事と生産設備の設置が残っている。
・フォードの欧州初の電動化センター(Electrification Center)では、2023年に最初の電気自動車(EV)モデルを、2024年には2番目のEVモデルの生産を開始する予定。フォードは2つのEVモデルを6年以内に120万台生産する計画。
Ford press release

2021年12月07日(火)

※英LMC Automotive社のアナリストによるショートレポート (12月3日付) をマークラインズが翻訳したものです。

・足元の「調達危機」のために、欧州でのポスト2020年コロナ禍の自動車生産回復のチャンスはつぶされてしまった。欧州の2021年1-10月のライトビークル(乗用車+ライトトラック)生産台数は前年同期比わずか1%増となる見通しである。生産台数がほぼ同じであっても、より厳密に分析すると勝者と敗者の存在が明らかになった。
・供給サイドの混乱による部品の供給不足のため、自動車メーカーとしては利益率の高い車型の生産を優先するしかない状況が続いている。このため、2021年1-10月のSUVとスポーティな車型の生産は前年同期と比べてそれぞれ8%増、16%増となる一方で、従来型車両(ハッチバックやセダン、ステーションワゴン)は9%減となる見通しである。
・スポーティな車型は、高価格のプレミアム・スーパープレミアムセグメント車が圧倒的多数を占めており、2019年のデータによると、生産シェアは欧州ライトビークル全体の約2%だった。これに対し、SUVは35%、従来型車両は47%だった。スポーティな車型はSUVの2倍の成長率で推移しているものの、絶対数でみるとSUVが生産資源配分の変更で最大の恩恵を受けている。SUVは2021年1-10月で前年同期より40万台超増加した一方、従来型車両は約55万台減少するとみられている。


出典: LMC Automotiveによる2021年1-10月モデル別・欧州ライトビークル生産台数見通しからの抜粋
(※2020年以降に生産が開始されたモデルを除く)

・上の表は、2021年1-10月に生産台数が前年同期比で最も増加したSUV上位10車種と、最も減少した従来型車の下位10車種を抜き出し、それぞれの増減率を示したものである。上の表によって自動車メーカーの車型別の生産優先戦略が見えてくる。例えば、最大の勝者といえるのは、小型SUV (プジョー「2008」、VW「T-Roc」、フォード「プーマ (Puma)」)であり、それぞれのSUVと対応するハッチバック(プジョー「208」、VW「ゴルフ(Golf)」、フォード「フィエスタ(Fiesta)」)より需要も価格も高い。
・周知の事実であるが、ここ数年従来型車がSUVにシェアを奪われていることも他の要因として考えられる(下のグラフを参照) 。
・この変化に対し「調達危機」がどのような影響を与えたのだろうか?従来型車の生産シェア減少に拍車をかけているのは間違いなく、2020-2021年において4%のシェアを失われるとみられている。過去10年の減少率が年平均2%であることを踏まえると、急減しているとわかる。このことは、2023年までにSUVが欧州最大の生産シェアを獲得することも示唆している。

 
出典: LMC Automotiveによる2016-2023年の車型別・欧州ライトビークル生産台数見通し

原文はこちら

2021年11月05日(金)

・欧州の複数メディアは11月2日、フォードが半導体不足の影響でドイツ国内の2工場で生産調整を行うと発表した。
・ドイツのケルン(Cologne)工場は、「フィエスタ(Fiesta)」の生産休止期間を11月19日まで延長する。また、11月24日と25日の生産も休止するという。ケルン工場は9月から生産を休止しており、休止期間は複数回延長されてきた。
・またザールルイ(Saarlouis)工場は、「フォーカス(Focus)」の生産を11月1日から5日まで休止している。従業員5,000名を抱えるザールルイ工場は、7月の工場休暇期間にも生産を休止している。
(Multiple sources on November 2, 2021)
キーワード:工場稼働状況