・米国運輸安全委員会(NTSB)は、2024年2月にテキサス州で起きた死亡事故に巻き込まれた2022年型フォード「マスタングマッハE (Mustang Mach-E)」の運転手が、事故前に同社の部分自動運転支援システムBlueCruiseを使用していたと報告した。4月11日のデトロイトニュースが報じた。
・この事故は、NTSBとNHTSA(米国運輸省道路交通安全局)が調査している「マスタングマッハE」が関与した最近の2件の死亡事故のうちの1件である。
・NTSBは勧告することしかできないが、NHTSAは安全上の問題に対してリコールを求めるなどの措置を取る権限を持つ。
・テキサス州の事故は2月24日午後9時50分ごろ、サンアントニオ(San Antonio)の州間高速道路10号線で発生した。「マスタングマッハE」が3車線の真ん中に停車していた1999年型ホンダ「CR-V」の後部に衝突し、「CR-V」の56歳の運転手が死亡した。
・もう一つの事故は、3月3日午前3時20分ごろ、ペンシルベニア州フィラデルフィアの州間高速道路95号線で「マスタングマッハE」が左車線を走行中、停車中の現代自動車「エラントラ(Elantra)」に追突した。「エラントラ」はその前にトヨタの「プリウス(Prius)」と衝突し、車外に立っていた運転手2人がそれぞれ死亡した。
・フォードのBlueCruiseシステムは、高速道路でのステアリング、ブレーキ、アクセルなどの操作時に、運転手がハンドルから手を離すことができるハンズフリー運転を実現するもので、運転手が道路に注意を払うようにモニタリングを行う。