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パリ・モーターショー2024:BEVのHMI

ルノー、プジョー、起亜、AITO、BYD、XPengほか

2024/12/03

要約

モーターショー会場風景
モーターショー会場風景
会場外にも多数展示されたルノー5 E-Tech
会場外にも多数展示されたルノー5 E-Tech

 欧州では奇数年にミュンヘン、偶数年にパリで国際モーターショーが開催される。今年は10月14日から20日にかけてパリ・モーターショー(Mondial d'lauto Paris)が開催された。コロナ禍の後遺症が残る前回2022年の展示会では、フランスと中国以外のメーカーはほとんど参加しなかったが、今回はドイツ、米国、韓国の主要メーカーも参加し、国際モーターショーの名称にふさわしい活気のある展示会となった。


 ルノーはかつての名車5(サンク)と4(キャトル)をモチーフにしたBEVの5 E-Tech Electricと4 E-Tech Electricを大量に展示するなど存在感を示していた。ドイツ勢ではアウディがQ6 e-tronをはじめとした新世代の車両で新しいHMIをアピールしていたのが目を惹いた。また米国メーカーもGMが欧州で販売予定のキャデラックのBEV「オプティック(Optiq)」を発表するなど新しい流れを感じさせた。一方で日本のOEMは参加を見送った。

 本稿では今回のパリ・モーターショー展示車両のHMIを分析し、現在のHMIのトレンドを確認すると同時に、主要な車両のHMIの特徴を解説する。


 中国勢は多くのメーカーが参加し、3つのホールのうちのひとつをほぼ占有する状態で最新のBEV群を展示していた。ファーウェイ(Huawei、華為)とセレス(Seres、賽力斯)が共同で設立したプレミアムEVブランドAITO(問界)のほか、BYD、XPeng(小鵬汽車)、Dongfeng Forthing (東風風行)、 Hongqi(紅旗)などから多くのBEVが発表・展示され、会場を賑わせていた。

 前回に引き続き中国メーカーの勢いは目覚ましく、発表時のプレゼンテーションでも誇らしげに「世界初」、「世界最高」などの言葉が並んでいた。HMIについても今後も中国車の進化には要注目であろう。中国車の展示に可愛いロボットが添えられているのは極めてアジア的で親近感を感じる演出だった。

BYD Sealion 7(海獅 7)の発表風景 展示用ロボット
BYD Sealion 7(海獅 07)の発表風景 展示用ロボット

 

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