EV6モデルのHMI比較 - CセグメントのSUV主力車種

トヨタ bZ4X、日産 ARIYA、VW ID.4、Volvo C40 Recharge、現代 Ioniq 5、BYD ATTO 3

2024/03/22

要約

 現在の自動車は自動化、電動化、それにコネクテッドと大きな変革の中にある。それにともなって自動車と人を結びつけるHMIにもかつてない変化が起きている。そのHMIの現状を探るために、各社のBEV販売の主力車両のHMIを比較し、それぞれの特徴を明らかにするとともに、今後のHMIの方向性を考察した。調査した車両は日欧韓中の6社(トヨタ、日産、フォルクスワーゲン(以下VW)、Volvo、現代、BYD)のCセグメントSUV(日本仕様)である。

 これらの車両のHMIはいずれも大型のタッチパネルと液晶ディスプレイのデジタルメーターの組み合わせで、ハードスイッチの数は大幅に削減されている最近の主流のものである。しかし詳細に見るとHMIのコンセプトは大きく異なっており、各社のHMIに対する思想の違いが顕著である。

 本稿では、各車のHMIの特徴を確認し、その長所と短所を明らかにした上で将来のHMIについて考察した。評価は30年以上にわたって自動車メーカーでHMIの人間工学評価を行ってきた筆者が昼間と夜間それぞれで市街地と高速道路を走行して行った。

 

 

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