MENU

自動運転関連法規の現状と動向

UN(国連)規則、主要国の法規概要と最近の動向

2023/04/14

要約

 本稿はレベル3以上の自動運転の法規について、2023年1月時点の主要国・地域の情報をまとめたものである。レベル2以下の運転支援システムの法規は取り上げていない。

 2023年1月時点で、国連規則(UN-R157-01シリーズ)により、日本、EUにおいて、高速道路における上限速度を130km/h、自動車線変更可能なレベル3の自動運転装置が認可されるようになった。
 今後の法規策定作業は、レベル4、5の無人運転車用の法規に軸足を移していく。

 米国、中国は、UN-R157は採用せず、それぞれ独自の法制化が進められている。

 

 自動運転は、条件付自動運転(レベル3)、特定条件下における完全自動運転(レベル4)、完全自動運転(レベル5)などに分類され、これまでは主としてレベル3の自動運転実現のための法整備が進められてきた。

 自動運転レベルの定義は、米国自動車技術会(SAE)の定義をベースにレベル0~レベル5に分類したものが使われている。なお、レベル2(部分運転自動化)の範囲内でありながら、レベル3(条件付き運転自動化)に近づけたハンズオフ機能に対し、「レベル2.5」という表現も見受けられる。

自動運転レベル定義 自動運転レベル定義
自動運転レベル定義(SAE J3016)
(出典:SAE J3016 automated-driving graphic
自動運転レベル定義(国土交通省)
(出典:国土交通省報道発表資料(2020年11月11日)

 

UN(国連)規則の最新改定状況はこちらよりご覧ください。

米国法規(FMVSS)の最新改定状況はこちらよりご覧ください。

 

関連レポート:
CES 2023 総括:センサー、プラットフォーム、車両など (2023年2月)
ReVision 自動運転・ADASサミット2022:自動運転とSDV(Software Defined Vehicle)の最前線 (2022年12月)
ITS World Congress 2022(1):道路の安全性に対する関心の高まり (2022年11月)
車線区分線の調査 (2022年11月)
[Ecosystem Brief] 自動運転車(AV)エコシステムと業界の現状 (2022年5月)
CES 2022 総括:2022年はEV、プレミアムADAS、レベル3自動運転、ロボタクシー (2022年2月)
2020 AV/ADAS 安全基準と規制の現状 (2020年5月)

 

このレポートは有料会員限定です。 残り 6 章
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。

ご利用に関するお問い合わせ先

月~金 9:00~18:00 (祝祭日を除く)
japan 日本
〒100-6114 東京都千代田区永田町2-11-1
tel-icon 03-4241-3907
カスタマーサポートデスク
メディア関係者様向け
USA 米国
Southfield, Michigan, USA
+1-248-327-6987
MEX メキシコ
León Guanajuato,Mexico
+52-477-796-0560
DEU ドイツ
Frankfurt am Main, Germany
+49-69–904-3870-0
CHN 中国 (上海)
〒200001 上海市黄浦区
+86-21-6212-6562
CHN 中国 (深圳)
〒51800 広東省深圳市南山区
+86-755-2267-1725
THA タイ
Klongtoey, Bangkok, Thailand
+66-2-665-2840
IND インド
Gurgaon, Haryana, India
+91-124-4048779