ReVision 自動運転・ADASサミット2022

自動運転とSDV(Software Defined Vehicle)の最前線

2022/12/06

要約

 ReVision Auto&Mobility主催で開催されたReVision 自動運転・ADASサミット2022(会期:2022年10月13日、会場:東京・ベルサール九段)は、ADASに造詣の深いジャーナリストからの提言を皮切りに、第一部としてはAD・ADASにインパクトを与える様々な動向についてカーメーカーの動向が紹介された。第二部ではAD・ADASを支える主要技術としてソフトウェア・アップデート、3次元地図データ、センサーフュージョン、AI、そしてSDVと呼ばれるSoftware Defined Vehicleとクラウドの活用に関しての紹介が行われた。カーメーカー3社とグローバルメガサプライヤー、更に各技術分野のリーダーからの最新主要技術の紹介が続き、全ての情報をその場では消化しきれないほど内容の濃いイベントであった。

 国際ジャーナリスト清水和夫氏から自動運転と安全性のかかわりという普遍的な題目についての提言があり、ホンダとスバルからは夫々が描く将来社会と、そのための取り組みとして開発拠点や業界内での共同開発の活動が紹介された。マツダからは既販車の機能向上への活用としてソフトウェアのアップデートサービスの事例が報告され、海外カーメーカーの取り組みとしてWiproから車載コンピューターやクラウド活用、更には自動車業界のビジネスモデルの革新につながる最新情報が紹介された。OEM全体を俯瞰した報告がSBDからなされた。

 主要技術としてはSDV関連の動向がコンチネンタルとルネサスエレクトロニクスから紹介された。走行関係の収集データ活用事例として、Nexar Japanからドライブレコーダー情報とAIを活用した自動運転シミュレーションシナリオ構築技術が、NIRAからは路面情報の活用技術が報告された。地図関連としてHDマップ(高精度3次元地図データ)技術と動向がダイナミックマップ基盤から紹介された。

ReVision 自動運転・ADASサミット2022 Software Defined Vehicle
ReVision 自動運転・ADASサミット2022
自動運転とADASが導く未来へ、最前線のチャレンジを探る
(出典:ReVision)
Wiproエンジニアリング部門CTO:SDV(Software Defined Vehicle)を原動力に競争優位性を確立
(出典:Wipro資料)

(転載許可取得済、以下同様)

 

関連レポート:
ReVision コネクテッドカー&UXサミット2022:日立製作所、トヨタ紡織の講演より(2022年12月)
マツダ:「ドライバー異常時対応システム(DEA)」をCX-60に設定、自動運転技術「Mazda Co-Pilot Concept」を開発(2022年11月)
オートモーティブワールド秋2022:自動運転、ADAS(2022年10月)
人とくるまのテクノロジー展2022名古屋:自動運転・ADAS(2022年8月)
[Ecosystem Brief] 自動運転車(AV)エコシステムと業界の現状(2022年5月)
Mobile World Congress 2022 バルセロナ (2) コネクティビティ、セキュリティ(2022年4月)
Mobile World Congress 2022 バルセロナ (1) 車載HMI、ADAS・自動運転(2022年4月)
ScaleUp 360° 欧州先進運転支援システム展(2022年3月)
ホンダの2050年カーボンニュートラルに向けた取り組みと未来作り(2022年2月)
SUBARU:新型Levorgに「新世代アイサイト」、SUBARU初採用となる「アイサイトX」を搭載(2021年9月)

 

このレポートは有料会員限定です。 残り 4 章
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。