インドネシアの日系部品メーカー:新規進出・能力拡大が続く

アイシン精機、IJTテクノロジー、ケーヒン、セーレン、ジーテクト、TPR、プレス工業など

2014/06/19

要 約

インドネシアの自動車工場地図
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 以下は、インドネシアにおける日系自動車部品メーカーの最近動向である (収録対象は、2014年5月下旬までの約7カ月間)。

 インドネシアの自動車販売台数は、大幅に増えた2013年の123.0万台(前年比10.2%増)に続き、2014年1-4月も前年同期比9.3%増の43.5万台と拡大。同国では、トヨタ、日産、ホンダ、ダイハツなど主要自動車メーカーによる生産能力増強、新興国向け戦略車の投入、エンジン工場建設などが進められている(詳細はこちらのレポートをご覧下さい)。

 そのなか、日系部品メーカーも新規進出や生産能力拡充を行っている。現地化要請、軽量化・省エネ促進、低コスト生産などに呼応した動きが中心。

 また、インドネシアでの事業をより強化するための、生産・販売拠点の再編や販売会社設立、インドネシアの輸出拠点化などの動きもみられる。

 ベトナム、マレーシア、ラオス、ミャンマーにおける活動は、近日中に別途報告を予定しています











インドネシアにおける日系自動車部品メーカーの動き

新規進出 <現地化・増産計画に対応>
井原精機(冷間鍛造品)、岡島パイプ(小径薄肉精密電縫管)、カツヤマファインテック(シートベルト部品)、住江織物(フロアマット)、セーレン(シート生地)、千代田工業(シート部品)、西川ゴム(ゴム・樹脂製品)、パイオラックス(樹脂形成・金属部品)、フジオーゼックス(エンジンバルブ)、プレス工業(トラック用フレーム部品)、丸五ゴム(トラック用特殊ホース)など
生産能力増強・新品目の生産など <新工場・新棟建設>
愛三工業(エンジン部品)、アイシン精機グループ(車体部品、エンジン部品、ブレーキ部品)、中央精機(次期IMV向けアルミホイール)、日立化成(粉末冶金製品)、ユタカ技研(排気系部品)など
<軽量化・省エネ対応>
ケーヒン(ECU)、ジーテクト(CVT用部品)、ダイキョーニシカワ(樹脂製エンジン用部品)など
<低コストの生産ライン導入>
大豊工業(エンジン軸受の高効率機械加工ライン:新興国向けモデル用)、ファインシンター(ショックアブソーバーの小規模で高効率な新ライン:トヨタのTNGA対応)
事業強化・再編 JVCケンウッド(生産・販売拠点の再編でカーエレクトロニクス事業強化)、今仙電機(機構製品・電装製品などの販売会社設立)

(資料)各社の計画から作成

 
日系部品メーカー動向関連レポート:
米国編(2014年3月)
中国編(下):華南・華北・東北などでの動向(2014年3月)、中国編(上):華東・華中地域の動向(2014年3月)
中南米編(下)(2014年2月)、中南米編(上)(2014年2月)、
タイ編(上)(2014年1月)、タイ編(下)(2014年1月)、ASEAN編(2013年11月)
欧州編(2013年10月)、インド編(2013年8月)

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