[スマートエネルギーWeek 2025] トヨタ、第3世代FCシステムを初公開



・トヨタは今回、新型の燃料電池システムである「第3世代FCシステム」を初公開した。第3世代のシステムでは、汎用・乗用車向けに加えて、大型商用車向けも導入された。セル設計、製造プロセスの革新によるコスト削減に加えて、出力や耐久性の向上などを特長としている。展示されたのは、汎用向け、乗用車向け、商用車向けの3種類。
・汎用FCシステムは、主に船舶、建設機械、定置電源向けに開発されたもの。第3世代は、第2世代のFCシステムと同等サイズとしたため、既存導入システムからの置き換えを容易にしている。また、出力を約2倍に高めたことから搭載台数を約半分に抑えることができ、スペースおよび導入コストの削減にも貢献する。
・乗用車向けおよびトラック(商用車)向けのFCシステムは、それぞれの用途向けにサイズを変えたもの。耐久性能を約2倍向上させたことで、ディーゼルエンジン同等の耐久性を実現したほか、燃費性能の改良により、約20%の航続距離延長も実現したという。
・同社は2019年からFCシステムの供給を開始しており、バスや鉄道、定置式発電機向けにグローバル100社以上に2,700基を超えるFCシステムを供給してきた。