[人とくるまのテクノロジー展2024] 日野、標準電池パックのイメージモデルを初公開


・日野は5月22日、公益社団法人自動車技術会主催の人とくるまのテクノロジー展2024 YOKOHAMA (5月22-24日)で、カーボンニュートラルに向け同社が取り組む標準電池パックのイメージモデルを初公開した。
・電池パックを標準化し、広く普及しやすい構造とすることで、電池セルの進化を制約せず、さらには電池パックの組み合わせにより、必要エネルギーが異なるさまざまな用途・車型に対応する。これにより小型商用車から中・大型商用車まで、多様な車種・ブランド間で電池を共有できる。さらに、車載で劣化した標準電池は、エネルギーストレージ化などにより社会全体でシェアしていく。これによりトータルコストや環境への負荷を低減していく構想。
・標準電池の電池パックの原寸は全長1,500mm、全幅700mm、全高300mm。想定電圧350V、想定容量200Ah、想定電力量70kWh、水冷式で、急速充電に対応する。展示されているモックは、小型商用車向けには1-2個、中・大型車向けには4個程度搭載することを想定している。
・日野はまた、車両と電池の所有権を分離する車電分離の検討を進めている。ユーザーは、電池を除く価格で車両を購入し、電池はエネルギーとセットで使用分のみ支払う(リースなど多様な形態を検討)という新たな仕組みづくりを提案する。