IAA Mobility 2023:中国メーカーのEV
BYD、Leapmotor、MG、Seres、Forthing、XPeng、Avatr
2023/09/29
- 要約
- BYD(比亜迪):Dolphin、Seal、Seal U、欧州向けに準備を進める中国の大手NEVメーカー
- Leapmotor(零跑汽車):C10のプレミア、中国市場でのモデルラインアップ
- MG Motor(上汽):Cybersterの公式デビュー、欧州向け電動SUV
- Seres(賽力斯):3車種のEVモデルで海外での存在感を拡大
- Forthing(東風風行):グローバル展開される新型 U-Tour V9 のMPVを披露
- XPeng(小鵬汽車):欧州での事業拡大、ドイツ市場に参入
- Avatr(阿維塔):Avatr 12のワールドプレミア
要約
IAA Mobility 2023 会場 |
IAA(Internationale Automobil-Ausstellung)は、125年以上にわたる長い歴史をもち、自動車産業に関わる世界中のメーカー、サプライヤー、関連企業を集めてきた。IAAは70年の間、フランクフルトで開催されてきたが、今年のIAAはIAA Mobility 2021と同様に、バイエルン州のミュンヘンで開催された。
IAA Mobility 2023の焦点は、自動車部門のみのイノベーションにとどまらず、モビリティ全体に拡大されている。自律移動手段、バイク、自転車、輸送産業の発展に貢献する技術などに関わる、モビリティ産業で活躍する様々なプレイヤーが参加した。
IAA Mobility 2021の最終版で提示された分散型コンセプトを踏襲して、今年のイベントも展示会場とミュンヘン中心部の両方で開催された。「サミット」会場では、サプライヤー、サービスプロバイダー、スタートアップ、一部の自動車メーカーが最新の製品、技術、コンセプトを発表した。注目すべき点は、多くの自動車メーカーがミュンヘン中心部に分散した「オープンスペース」で革新的なコンセプトを発表することを選び、一般向けに無料公開したことである。合計750社の企業がIAA Mobility 2023に参加した。今年のIAAの特徴の1つは、相当数の中国系サプライヤー、スタートアップ、OEMが参加したことである。アジア系企業が全体の41%を占めていたが日系企業は少数で、4社(マークラインズを含む)程度の参加にとどまっていた。
本イベントは9月5日~10日に開催され、来場者は50万人を上回った。特に9月9日には10万人がオープンスペースを訪れた。50万人という数字は、合計40万人の来場者を記録したIAA Mobility 2021と比べて、来場者数が25%増加したことを示している。
オープンスペースと比べて、サミット会場への来場者は大幅に少なかった。これは、入場料が高いため一般人にとっては魅力が少なく、技術関係、および専門職の来場者層に焦点が絞られたことによる。
本稿では、IAA Mobility 2023への来場者に自社モデルと技術を発表した中国系OEMを紹介する。これらの企業の一部は、近い将来、欧州市場に投入する車をIAAのステージで披露した。
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