上海モーターショー2023:新興EVメーカー

合衆新能源(哪吒)、NIO、理想、小鵬、零跑、華人運通(HiPhi)、百度

2023/05/02

要約

蔚来展台
蔚来(NIO)の展示ブース

 第20回上海国際汽車工業展覧会(以下、上海モーターショー2023)2023418-27日に上海国家会展中心(National Exhibition and Convention Center)で開催された。418-19日がプレスデー、420-21日が業界向け、422-27日が一般公開日。新型コロナによる制限が全面的に解除されてから初の大規模モーターショーとなり、合計1,000社余りの企業が出展した。13の屋内展示ホールを使用し、展示スペースの総面積は36万平方メートル超。車両展示エリアには1,200台のモデルが展示され、そのうち新エネルギー車(以下、NEV)モデルが271台で中国自動車メーカーのNEVモデルは186台となった。

 本レポートは、中国の新興EVメーカーである合衆新能源汽車(Hozon Auto)、蔚来汽車(NIO)、理想汽車(Li Auto)、小鵬汽車(Xpeng)、零跑汽車(Leapmotor)、華人運通(Human Horizons)が出展したNEVモデル及び新たな動向について紹介する。合衆新能源汽車は電動スポーツカー「哪吒GT」を発売し、蔚来汽車は電動SUVの新型「ES6」、小鵬汽車は電動クーペSUVG6」、華人運通はラグジュアリー電動SUV「高合HiPhi Y」を初公開した。理想汽車は「デュアルエネルギー戦略」と4C超急速充電スタンドを発表し、2025年に4Cスーパー充電ステーション3,000カ所余りの建設を計画している。この他に、百度(Baidu)が大規模言語モデルの中国版Chat GPT「文心(ERNIE)大模型」を搭載したApolloスマートコックピット先行技術体験車を展示した。

 


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