SDV関連技術の講演・展示取材

オートモーティブワールド2024:Elektrobit、Qualcomm、AMD、NTTデータ

2024/03/21

要約

 2024年1月に開催されたオートモーティブワールドにおいてSDV(Software Defined Vehicle)関係の講演&展示を行っていた、Elektrobit、Qualcomm、AMD、NTTデータの取材内容を報告する。

 Elektrobit(エレクトロビット): SDV実現に向けてソフトウェアプラットフォームも変化し、ソフトウェア構造も開発環境も変わる。車載OSは車両・世代を跨いで使用され、異なるライフサイクルで開発されたソフトウェアパッケージと組み合わされ、仮想環境下での開発が進み、リリース時間も短縮される。

 Qualcomm(クアルコム): ワイヤレスネットワーク(5G等)の進化により世の中にある全てのデバイスは常時Cloudに接続された環境になり、自動車もその中の一つとなる。同社ではSnapdragon Digital Chassisとして、4つの領域(通信/接続に関する領域、ADASから自動運転領域、インストルメントパネルとインフォテインメント系領域、Cloudサービスのプラットフォーム)についてソリューションを提供する。

 AMD:6製品のデモを実施。旧Xilinx(ザイリンクス)のFPGAにてニューラルネットワークを構成したAI推論デモは、ほぼリアルタイムで展示ブースの前を通る人を識別していた。FPGAはプログラマブルなため、SDV時代の頻繁にアッグレード/アップデートされるソフトウェアの機能要求に合わせて、回路変更も可能なことは大きな強みになる。

 NTTデータ: SDVに関わる2つの展示を紹介。Full Adaptive Software Platformは小型・汎用モビリティを想定し、ユーザーやモビリティの機能要求に沿ったハード(ECU)と必要なソフトウェアをプラグイン型で提供する。もう1つはSDVを実現する仮想化技術とALM(Application Lifecycle Management)で、ソフトウェア開発環境とクラウド仮想テスト環境を提供する。

 

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