CES 2024:ADAS、SDV、モビリティ、センシング、プロセッシングの重点化
2024/02/02
- 要約
- CESの概要
- CES 2024の自動車分野
- 主要OEMの発表
- 自動運転車の動向
- LiDARとレーダーの動向
- ADAS-AVチップサプライヤー
- SDV(software-defined vehicle)の動向
- まとめと展望
要約
本レポートについて
本レポートは、MarkLinesのポータルユーザー向けにVSI Labs(VSI)によって作成された。VSIは、アクティブ・セーフティと自動運転を支えるテクノロジーを対象に、深い洞察と分析を行い業界に発信するテクノロジー調査会社である。
はじめに
CES 2024は自動車業界にとって重要な展示会であり、その重要性は高まり続けていることが改めて示された。この技術説明のトピックはすべてを網羅しているが、本稿ではそのハイライトを紹介する。
- 本イベントでは、ティア1サプライヤーがOEMよりも大きな存在感を示し、分野によっては11社以上のサプライヤーが出展していた。HMI、インテリア、ADAS、EV関連が最も多かった。
- 自動運転車の技術は、もはやCESで興味を引くトップカテゴリーではなくなっている。AV製品や技術を紹介する企業が41社以上出展したが、そのほとんどはニッチとユーティリティ関連であった。
- 今年はWaymo(ウェイモ)などの企業が出展を見合わせたため、ロボタクシーはあまり注目を集めなかった。ロボトラックは複数の企業が存在することでうまく機能している。TuSimple(トゥーシンプル)は、中国、日本をはじめとするアジア諸国を重視するために米国での事業を閉鎖しており、CES出展企業ではなくなった。本イベントにはバス路線などに重点を置くルート型AVの企業も出展した。
- 2023年からLiDARとレーダー関連の出展企業も増加した。両分野には多数の外国企業が存在している。これはおそらく、特にLiDAR分野で統合が進んでいないためである。
- ナビゲーションとマップのサプライヤーも多数見受けられた。これらも大部分が外国企業であった。マップ関連企業の増加は驚嘆に値する。
- VSIは、昨年よりも数社多い41社のSDV関連企業を確認した。SDV技術を追加したり、SDV技術を活用した製品やサービスの発売を計画している企業も多数見受けられた。また、多くの企業がSDVの頭字語を使用し、SDV技術への関心を明示していた。
資料:Egil Juliussen博士による2024年1月22日付け"[Technology Brief] CES 2024: Emphasis of ADAS, SDV, Mobility, Sensing & Processing" をVSI Labs(同社ウェブサイト VSI Labs AUTONOMOUS SOLUTIONS PORTAL)の許可を得て掲載しています。
VSI Labs レポート:
自動車業界におけるGoogleの未来:ADAS、HDマップ、SDV!(2023年11月)
ロボタクシーの導入拡大、苦境を乗り越えて(2023年8月)
Software-Defined Vehicle(SDV):ADASとAVに対する影響(2023年4月)
CES 2023 総括(2023年2月)
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