長安汽車:2030年の販売目標は500万台
スマート戦略を発表、Huaweiとの提携を深化
2025/03/10
- 要約
- 戦略計画:2025年の販売目標300万台、輸出100万台
- 電動化:2030年に全固体電池を搭載、CATLとの提携深化
- インテリジェント化:2026年に自動運転L3を実現、Huaweiとの提携深化
- 長安汽車の中国販売台数(工場出荷台数)
- GlobalData販売予測:長安汽車集団の2028年ライトビークル販売台数は184.7万台
要約
MarkLinesのデータによると、長安汽車の販売台数(工場出荷台数)は近年増加傾向にある。2024年は前年比4.8%増の234.3万台で、中国市場における中国系グループで6番手になった。内訳をみると、自主ブランドは202.0万台、外資ブランドは32.3万台。乗用車は200.0万台、NEV乗用車(EV+PHV)は67.4万台、ライトコマーシャルビークルは34.3万台。
長安汽車は2025年の販売台数目標を300万台に掲げた。このうち、自主ブランドのNEVは100万台、輸出は100万台。2030年までに500万台の到達を目指す。このうちNEVは350万台で海外割合は30%とした。
長安汽車はバッテリー分野に注力しており、2023年にバッテリーブランド「金鐘罩(Golden Shield)」を発表。2030年には自社で研究開発したバッテリーを8モデルに投入するほか、生産能力を150GWhに引き上げる計画となっている。また寧徳時代(CATL)との提携を深化させており、バッテリー合弁会社(時代長安)がすでに稼働している。
2025年2月には、インテリジェント化戦略「北斗天枢(Dubhe Plan)2.0」計画を発表した。2025年に非スマート化製品の開発を止め、2026年に自動運転L3を実現するとした。またHuaweiとの提携を深化させ、乾崑(Qiankun)スマート運転システム、鴻蒙(Harmony)コックピットなどのインテリジェント技術の応用を推進する。
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長安汽車の中国における販売台数推移(自主ブランド) |
参考:MarkLines ![]() ![]() |
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