WCX 2022 (1) データと自動化により、増加する最新の車両機能と課題
エントリーモデルで普及が進む先進技術
2022/05/24
- 要約
- データ量の増加に伴って生じる管理上の懸念
- SAEレベル2を利便性の高い支援システムとして認識
- フォードと現代が小型ピックアップトラックを出展
要約
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WCX 2022 展示会入口 |
SAE WCX World Congress Experience 2022は、4月5日から4月7日に開催された。2022年は米国ミシガン州デトロイトの展示会場「ハンティントン・プレイス」において、オンデマンドとライブストリームを組み合わせたオンライン・イベントと対面イベントの組み合わせによるハイブリッド・イベントとして開催された。新型コロナウイルスの影響により、WCX 2022は2019年以来の対面イベントとなったが、対面開催の規模は過去のイベントに比べると縮小されていた。
WCX 2022のリーダーシップ・サミットのディスカッション・パネルでは、コネクティビティと自律性というモビリティのトレンドに焦点を当てたセッションが行われた。あるセッションでは、データの普及がもたらす課題と機会について取り上げられた。また、別のセッションでは、SAEレベル2支援ドライビング・システムの開発、実装、懸念事項について議論された。展示ホールでは、現代自動車がコンパクト・ピックアップSanta Cruz(サンタクルーズ)を展示した。また、SAEは4月6日にFord Maverick Vehicle Eventを開催し、Maverick(マーベリック)の設計・エンジニアリングチームの代表者が、同車の開発内容や特徴についてプレゼンテーションを行った。
本レポートは、WCX 2022の各種セッションや展示にスポットを当てた2本のレポートのうちの1本目である。本レポートでは、モビリティ環境内のデータとSAEレベル2自動運転アプリケーションをテーマにしたディスカッション・パネルと、展示されていたFord Maverickと現代Santa Cruzのコンパクト・ピックアップに焦点を当てる。
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