Mobile World Congress 2022 バルセロナ (1) 車載HMI、ADAS・自動運転

ユーザーインターフェース、センサー技術、ソフトウェア・ソリューション

2022/04/27

要約

Official event logo
イベントロゴ
(GSMA MWC™ Barcelona、主催:© GSM Association)

  MWC™ BarcelonaはGSM協会が主催する年次イベントで、「Connectivity Unleashed(解き放たれたコネクティビティ)」をテーマに2022年2月28日から3月3日までスペイン・バルセロナのFira Barcelona展示会場で開催された。
  Mobile World Congress Barcelona(https://www.mwcbarcelona.com/)
  Global System for Mobile Communication Association(https://www.gsma.com/)

  今回のMWCはバーチャルだけでなくオンサイトでも開催された。 新型コロナウィルス流行のため2020年は中止、2021年は夏に延期された上、発表の多くがオンラインとなり例年より小規模な開催となっていた。1987年に始まったMWCは、今や欧州最大のモバイル通信見本市であり、コネクティビティ業界にとって、世界で最も影響力のあるイベントだと言われている。


  今回のMWCには、624のスタートアップ企業を含む1,900以上の出展者(世界のモバイル通信事業者、機器メーカー、技術プロバイダー、ベンダー、コンテンツ所有者)が参加し、183カ国から6万1,000人が集まった。

Fira Barcelona exhibition site
Fira Barcelona 展示会場
(GSMA MWC™ Barcelona、主催:© GSM Association)

    今回のMWCでは以下のテーマが設定された:

  1. CloudNet (オープンRAN、クラウド、エッジ)
  2. 5G Connect(産業用5G、5Gから6G、持続可能性と提携関係)
  3. Internet of Everything(スマートシティと産業分野、ドローンと機器、人、データ、プロセス)
  4. FinTech(識別とセキュリティ、決済イノベーション、メタバース)
  5. Tech Horizon(創造的技術、多様性4技術、気候変動とSDGs)
  6. Advanced AI(データと自動化、量子コンピューター、倫理)

  ホール4には今回初めてインダストリーシティ(Industry City)が設置され、来場者はフィンテック、製造業、自動車分野のデモを体験できたほか、ロボット、サイバーセキュリティ、スマートモビリティ、将来モビリティなど、さまざまな会議にも参加できた。

  ホール6は4YFN(Four Years from Now:今後の4年間)プログラムに特化したホールで、600社以上のスタートアップ企業が小さなブースで自社の製品やアイデアを紹介した。4YFNの目的は、新興企業を投資家、既存企業と結び付け、共同で新事業を立ち上げられるようにサポートすることである。

  自動車がますますコネクテッド化する中で、MWCは自動車業界にとって重要なイベントとなった。5Gは明日の自動車に革命を起こし、自動運転やC-V2X通信を可能にすると期待されている。


  この展示会レポートは3部構成で、自動車産業に関するいくつかの話題を取り扱う。本レポートはその第1部で、クルマのHMI、ADAS、自動運転技術を取り上げる。第2部では車載コネクティビティ、クラウドコネクティビティ、サイバーセキュリティなど、第3部では5Gを利用したコネクティビティ、C-V2X通信技術、C-V2Xシミュレーション&試験を紹介する。


関連レポート:
Automotive Interiors Expo 2021 Europe:自動車内装技術 (2021年12月)
ニューノーマル時代の自動車のHMI ~CEATEC 2021オンラインより~ (2021年12月)
第30回 Aachen Colloquium:サステイナブルモビリティ (2021年11月)
IAA Mobility 2021:バッテリー、充電、ADAS、コネクテッドソリューション (2021年10月)
Car HMI Europe 2021:ユーザーインターフェイスの最新テクノロジー (2021年9月)

 

このレポートは有料会員限定です。 残り 8 章
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。