WCX 2021:コネクティビティと自動運転の開発
将来のモビリティ基盤としてのAIと戦略的提携
2021/05/14
- 要約
- より高度な自動運転システムに近づくための課題
- 車両とインフラにおけるコネクティビティ導入上の懸念
- スマートモビリティ開発に寄与する公共部門と民間部門の提携
- 主要OEMの経営幹部によるコネクティビティと自動運転の議論
要約
「SAEレベル3と4に到達するには何が必要か?」リーダーシップ討論会の1場面 |
毎年恒例の米国自動車技術会(SAE)が主催するWCX会議だが、今年は新型コロナウイルスの流行により、「WCX 2021 世界会議デジタルサミット(WCX 2021 World Congress Experience Digital Summit)」と称して、4月13日から15日までオンライン形式で開催された。WCX 2021では、オンライン展示ホールが用意された他、6技術分野における70時間以上のライブ技術セッション、技術プレゼンテーション収録映像のオンデマンド配信、複数のリーダーシップ討論会が行われた。
一連のリーダーシップ討論会では、コネクテッドカー及び自動運転技術の現状と、将来の発展を妨げるおそれがある課題が議論された。あるセッションはSAEレベル3と4の自動運転システムの進歩と開発に焦点を当てた。別のセッションでは車両へのコネクティビティの導入と役割を論じた。スマートシティとモビリティを開発する上で、公共部門と民間部門の提携メリットを示したセッションもあった。また、主要OEMの経営幹部が自動運転やコネクティビティ等、自動車に関するさまざまな動向について討論した。
本レポートはWCX 2021の内容を扱った2つのレポートのうちの第2部である。自動車業界におけるコネクティビティと自動運転の開発に焦点を当て、そうした話題について議論したセッションを紹介する。
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