ニューノーマル時代の自動車のHMI ~CEATEC 2021オンラインより~
非接触コントロール、乗員監視システム、ソフトウエア開発支援など
2021/12/17
- 要約
- 非接触コントロール技術(三菱電機、日本航空電子工業 ほか)
- ドライバーモニタシステム(ソニーグループ)
- ハプティックによる情報提供(アルプスアルパイン)
- ヒューマンライクインターフェース(デジタルヒューマン)
- 遠隔モニタリング(OKI、ソフトバンク)
- HMI開発ツール(コーンズテクノロジー)
要約
JEITA(電子情報技術産業協会)が主催するCEATEC2021はコロナ禍ということで昨年に続いてオンラインで開催された(メインイベント会期:2021年10月19日(火)~22日(金))。「ニューノーマル 社会と共に歩むCEATEC」という大会のスローガンにもあるように、各社から衛生面などでの対応で非接触を意識した入出力装置の提案が多く見られた特徴的な大会となったが、本稿では自動車のHMIにかかわる技術に着目して報告する。
現在の自動車HMIの大きな課題は、自動運転やコネクト技術の進展の中で大量の情報をドライバーにどう伝え、複雑な機能をドライバーがどう安全に操作するか、そしてドライバーの状態をどう理解してシステムがどう支援するかということにある。本稿ではそれらの課題に対するヒントとなる技術に着目して紹介する。具体的には手を空中においたまま操作できる空中操作や、情報をより直感的に人に伝えるハプティック技術、ドライバーの状態を監視しシステムによるサポートを行う乗員監視システムに関わるシステムなどである。また自動運転で無人化した場合の遠隔監視システムについても検討がはじまっていた。
さらにこのような新しいHMIを作るためには膨大なソフトウエア開発が必要であり、開発時のワークフローの複雑さや膨大な工数、またその結果によるソフトエア品質を保つことの難しさが現場では大きな課題になっており、そのようなHMIの開発をサポートするツールについても報告する。
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