Automotive Interiors Expo 2021 Europe:自動車内装技術
革新素材、スマートサーフェス、照明技術、HMIコンセプト
2021/12/10
- 要約
- AGC Automotive:超薄型ガラス、スマートドア、車載ディスプレイ用カバーガラス
- Walter Pack/Grupo Antolin:スマートコックピット、シート調整用の静電容量式パッド
- Faurecia designLED & IRYStec:ライトタイル、アクティブグリル、知覚ディスプレイ
- KURZ:オーバーヘッドライトコンソール、HMIパネル、自己修復型フロントパネル
- Forciot:ストレッチパッドモジュール、ハンズオン検知ステアリングホイール
- Silcos/Tacterion:シリコンベースのハイブリッドセンサー、フラットライトガイド
要約
2021 イベントロゴ (Automotive Interiors Expo 2021 Europe、主催:© 2021 UKi Media & Events, a division of UKIP Media & Events Ltd) |
Automotive Interiors Expo Europe(オートモーティブインテリアエキスポ・ヨーロッパ)は、UKIP Media & Events Ltd.の1部門であるUKi Media & Eventsが主催する、年に1度、3日間開催される展示会であり、今年は11月9日から11日まで、ドイツのシュトゥットガルトで開催された。昨年はコロナウイルスのパンデミックにより中止となった。この展示会は年に1度、米国市場向けにミシガン州ノビ(Novi)でも開催される。
今年は123社が出展し、自動車のインテリアデザインとHMIの分野で、最新のイノベーション、技術、製品が紹介された。展示会には主にTier 1サプライヤーやOEMのインテリアデザインの専門家らが出席した。総出席者数は2,500人であった。
出席者は、各種の生地、音響素材、成形素材、フォーム、金具、接着システムだけでなく、革新的なインスツルメントパネル、ステアリングホイール、操作制御機器、ディスプレイ、照明のコンセプトを見ることができた。ブースの展示に加えて、出席者は全部で23回行われた技術プレゼンテーションに参加することもできた。
展示会では、次の3つの大きなトレンドが見られた。
- ShyTechデザイン:展示会の主なトレンドの1つは明らかに、「点灯するまで隠される」機能であった。この技術は主に、インモールドエレクトロニクス技術(プラスチック部品に電子機能を埋め込む技術)によって可能となる。
- さらに、多数の革新的な照明コンセプトは、車両の内装、外装の両方において、装飾としてだけでなく、機能として照明の重要性が増していることを示している。
- 車両電動化の促進により、従来のラジエーターグリルはその機能を消失する。これにより、スマートな装飾と照明機能付きのフロントパネルという用途の可能性が開かれる。これらのカスタマイズ可能なパネルは、ブランドイメージを強化するだけでなく、自律走行に向けたステップとしてメッセージを発信することで、他の道路利用者とのコミュニケーションにも使用できる。
2022 イベントバナー (Automotive Interiors Expo 2021 Europe、主催:© 2021 UKi Media & Events, a division of UKIP Media & Events Ltd) |
来年は2022年11月8日から10日までシュトゥットガルトで開催される予定。
このレポートは、展示会の出展者および出展された製品の一部の概要である。
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