中国スマートカーイノベーション発展戦略
2025年までにスマートカーの量産化と高度自動運転の実用化を目指す
2020/04/20
- 要約
- 戦略ビジョン:2025年までに基本的枠組みを構築し、自動運転に対応したスマートカーを量産化へ
- 技術、テスト、デモンストレーションに力を入れ「国家IoV地区」の創建をサポート
- OEMをスマートカー製品サプライヤーに、部品メーカーをスマートカーのコアシステムのサプライヤーへ
- 5G対応とスマートカー運用のための道路網を整備し、ビッグデータクラウドベースのプラットフォームを構築
- 自動運転のテスト方法、セキュリティーやデータ管理など様々な法体系を整備・構築
- 製品の管理規定を整備し安全責任を明確化、運用面ではID認証やリアルタイムなトラッキングを強化
- ネットワークセキュリティー感知プラットフォームを構築
- 保障措置:組織と人材の強化、支援策の整備、国際提携など
要約
2020年2月10日に国家発展改革委員会や工業情報化部(以下、工信部)などの11部門より「スマートカーイノベーション発展戦略」が発表された。
本通知では、2025年までに条件付きで自動運転が可能なスマートカーの量産化を実現し、特定の条件下で高度自動運転の実用化を目指す。また、インテリジェント交通システムとスマートシティ関連施設の建設を積極的に進め、自動車用無線通信ネットワーク(LTE-V2Xなど)エリアをカバーするとした。ビジョンを実現するために、技術/テストなどへの注力、OEMや部品メーカーなどにおける事業の変革、スマートカーを支えるインフラ構築、法体系の整備、製品の管理規定や運用、ネットワークセキュリティーなど6つのミッション(保障措置を除く)を掲げた。
今回のレポートでは、「スマートカーイノベーション発展戦略」発表内容の一部をまとめた。
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