新エネルギー車産業発展計画:NEV産業の深化により、自動車強国へ加速
2025年までにNEVの比率を25%前後、コネクテッドカーの比率を30%に
2020/02/12
- 要約
- ビジョン:2025年までにNEVを25%前後、コネクテッドカーを30%に引き上げる
- 技術イノベーションの向上:バッテリー技術のブレークスルー、コネクテッド技術のイノベーションを推進
- 新型産業エコシステムの構築:リーディング企業が牽引し車載OSを開発、バッテリーのモジュールチェーンの発展を促進
- NEVと関連産業との融合と規格体系の確立:エネルギー、交通、情報通信分野と連携
- インフラ建設の完備:充電及び水素燃料の供給インフラ、インテリジェント交通網
- コラボレーションと国際的なバリューチェーンの参入
- 保障措置:政策法規の完備、人材育成、知財保護など
要約
2019年12月3日に中国工業和信息部(以下、工信部)ほか関連部門により起草された「新エネルギー車産業発展計画」(2021-2035年)」の意見募集稿が発表された。発展ビジョンを軸に技術イノベーションやエコシステム、公共交通との融合、インフラなどについてNEVを取り巻く産業や環境などが盛り込まれている。なお、本意見募集稿をベースに最終的な発展計画が2020年内に発表される予定。
中国政府は、電動化、インターネット化、インテリジェント化、共有化の発展方針を堅持し、新エネルギー車(以下、NEV)の発展を深化させる。イノベーションに重点を置き、鍵となる技術のブレークスルーを果たし、産業の基礎能力の向上を図る。そのために、ソリューション、研究開発、生産、運営サービスなどの産業チェーンをカバーするリーディングカンパニーを支援。部品会社の組織再編を推進し産業集中度を高める。産業基盤が整っている集積地域で国際競争力のあるNEV産業クラスターを育成する。
また、新型産業エコシステムを構築、インフラを整えることで、NEV産業の発展を推進し「中国製品」から「中国ブランド」への転換を図り、自動車強国へと加速させる。
2020年2月10日に工信部から発表された「新エネルギー車生産行及び製品参入管理規定」の改訂に関する意見募集稿では、NEVの生産企業に対して主要部品サプライヤーから車両出荷までの製品のトレーサビリティー体系の確立などが求められている。
今回のレポートでは、「新エネルギー車産業発展計画」(2021-2035年)」の意見募集稿の発表内容の一部をまとめた。
関連レポート:
SAE China 2019 (2):コネクテッドカーの発展と適用 (2019年12月)
SAE China 2019 (1):中国大手OEMのCASE対応とDiDiの高精度地図への取り組み (2019年11月)
NEVクレジット/企業平均燃費クレジットの2018年度企業ランキング (2019年7月)
中国のNEV提携相関図 (2019年7月)
中国新エネルギー車(NEV)詳細 (2017年12月)
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。