SDVアプリケーション開発の現状
人とくるまのテクノロジー展2025 展示・講演取材より
2025/07/31
要約
SDV化の流れは確実に進み、コネクテッドカーが前提となる車載ECU(HPC/ドメインECU)とクラウドとが連携したアプリケーションの開発環境/ツールが整備されつつあり、付加価値の源泉となるアプリケーション/ソフトウェアのAPI*についても競争領域から協調領域としての標準化活動が始まった。また、SDV/コネクテッドカーの弱点でもあるサイバーセキュリティ対応についても、直接的な脅威を防ぐだけでなく、SBOM*と組み合わされて本格化及び法整備もされつつある。
API*(Application Programming Interface): ソフトウェアプログラム・Webサービスの間をつなぐ接点
SBOM*(Software Bill of Materials): ソフトウェア部品表
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1. ヴァレオブース外観 (出所:マークラインズ撮影) |
本稿では2025年5月22~24日にパシフィコ横浜展示会場で開催された人とくるまのテクノロジー展(主催:公益社団法人自動車技術会)でSDV(Software Defined Vehicle)関連の展示&講演を行っていたヴァレオ(Valeo)、キヤノンITソリューションズ、シーメンス(Siemens)、NTTデータARC、ベクター(Vector)、VicOne、JASPARの展示内容、PlaxidityX、ボッシュ(Bosch)の講演内容を報告する。