アジアOEMの電動化戦略:電動車投入タイムライン (Part 1)

トヨタは電動化推進に向けて、スバル、マツダ、スズキと連携

2019/12/27

要約

 トヨタは世界最大手の自動車メーカーの一社として、2025年までに電動車の販売を550万台に引き上げることを目指すなど、電動化戦略でも大きな目標を掲げている。同社の規模、経営資源、主にハイブリッド車など電動車事業におけるこれまでの経験が、トヨタと提携・連携する魅力である。トヨタは中国の比亜迪(BYD)や寧徳時代(CATL)と、バッテリーの開発・調達で提携している。スズキ、スバル、マツダとも、さまざまな規模の電動車の開発で提携を結んでいる。

 トヨタ、スズキ、スバル、マツダの電動車ラインナップでは、ハイブリッド車が大半を占めている。特にスズキはハイブリッド車のみを揃える。こうした現状に関わらず、これらOEM4社の動向は別のトレンドを示唆している。トヨタはCorolla/Levinプラグインハイブリッド車を発売した2019年に、RAV4プラグインハイブリッド車の投入計画を明らかにした。スバルの最新電動モデルは新型Crosstrekプラグインハイブリッドバージョンであり、マツダは2019年の東京モーターショーで同社初の量産電気自動車「MX-30」を初披露した。さらにスズキも、Waku Spoプラグインハイブリッド車を東京モーターショーで初公開し、新たなトレンドを表明した。

Toyota Prius Nissan Leaf e+
Toyota Prius Subaru Crosstrek Hybrid
(出典:Subaru)


 このレポートはOEM各社の現在および将来の電動化戦略の概要を紹介するシリーズの第4弾となるもの。本編では、日本のOEM、特にトヨタ、スバル、マツダ、スズキを取り上げる。前回のレポートでは米国、ドイツ、欧州のOEMの電動化戦略に焦点を当てた。

トヨタと他社OEMの電動車に関する提携・連携相関図 電動車の新発売モデル数
注:将来のモデルは発売予定日が公表されたものに限る

 

OEMの電動化戦略シリーズ:
アジアOEMの電動化戦略:電動車投入タイムライン (Part 2) (2019年12月)
欧州OEMの電動化戦略:電動車投入タイムライン (2019年11月)
ドイツOEMの電動化戦略:電動車投入タイムライン (2019年10月)
米国OEMの電動化戦略:電動車投入タイムライン (2019年9月)

関連レポート:
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