Tier1サプライヤーが促進するパワートレインの電動化
人とくるまのテクノロジー展 2018: eAxle、eDrive、PCU、バッテリーなどのEV・HV向けシステム
2018/06/22
- 要約
- 電動アクスル (eAxle):BorgWarner、ZF、Schaeffler、ユニバンス
- 電動ドライブシステム (eDrive) : 三菱電機、Magna、Valeo、Mahle
- パワーコントロールユニット (PCU):カルソニックカンセイ、ケーヒン、ローム
- バッテリー:東芝、ジェイテクト、トヨタ紡織、日本特殊陶業
- 電池パック材料:三菱ケミカル、積水化学工業
要約
日産LEAFのEVパワートレイン (人とくるまのテクノロジー展2018) |
人とくるまのテクノロジー展 2018 (会期:2018年5月23日~25日、会場:パシフィコ横浜) では、自動車メーカーによるEV・HVのラインアップ増強に対応して、電動車両向けの製品や技術を紹介するサプライヤー各社の展示内容を見ることができた。
電動車用のトランスミッションとモーターを一体化した電動アクスル (eAxle) はリアアクスルなどに採用し、電動4WDシステムと組み合わせることで、量産車のプラットフォームを容易に電動化することができる。電気モーターとインバーターで構成する電動ドライブ (eDrive) システムは、欧州を中心に導入が進む48Vハイブリッド車向けの駆動システムだけでなく、モビリティ用の小型EVの駆動モーターとしても適用することができる。
インバーター、DC/DCコンバーター、車載充電器などの機器で構成されるパワーコントロールユニット (PCU) は、小型・軽量化、高出力化とともに、バッテリーのエネルギーを効率的に活用するための技術が紹介され、インバーターに搭載するSiC (炭化ケイ素) パワーデバイスの展示も見られた。
EV駆動用バッテリーの主流であるリチウムイオン電池は、航続距離を延ばすエネルギー密度の向上と大容量化に加えて、安全性、長寿命、急速充電などの性能向上が求められ、最適なバッテリー材料 (正極材、負極材、セパレーター等) の開発が進められている。また、軽量化が求められる電池パックの材料では、化学メーカーが耐熱性/放熱性、絶縁性などに優れる高機能プラスチックを紹介していた。
関連レポート
人とくるまのテクノロジー展 2018:システムサプライヤーのCASE対応 (2018年5月)
Transmission.tech 2018:将来のモビリティに向けた技術を発表 (2018年5月)
WCX18: SAE World Congress Experience - 環境対応技術 (2018年5月)
TECHNO-FRONTIER 2018:電動化・自動運転時代のものづくり変化 (2018年5月)
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。