タイ政府、USMCAが自動車業界に与える影響を懸念

・10月30日付のタイの複数メディアは、タイ商務省が自動車、自動車部品、繊維の輸出について米国・メキシコ・カナダ協定 (USMCA)がタイに与える影響を懸念していると報じた。
・USMCAでは、免税措置を得るためには自動車およびトラックは米国・メキシコ・カナダで生産される自動車部品を75%使用する必要があるといい、この増加率 (NAFTAでは65%)は、タイを含む世界各国からの自動車部品の輸入を少なくとも20%減少させるとしている。
・しかしながら同省は、米国の自動車メーカーが米国で小型セダンの生産能力を減らす方向で、タイなどの他の国の工場から小型セダンを輸入するかもしれないため、USMCAの恩恵を受ける可能性があるとも述べた。
・フォードはすでに米国で小型セダンを生産しない旨を発表しており、代わりにメキシコとタイから輸入する予定のため、将来的にはフォードの小型セダンの主要生産拠点がタイになるとも予測している。
・さらに、米国が2019年1月から中国からのタイヤの輸入関税を10%から25%に引き上げるため、タイからの輸入が増えて恩恵を受けるとの予測もあるという。
(multiple sources on October 30, 2018)