欧米Tier1サプライヤー:欧州を中心とする電動化関連の事業動向

48Vシステム、eモビリティなど、EV・HV向け製品の開発・生産体制を強化

2018/07/09

要約

  本レポートは、主な欧米Tier1サプライヤーの欧州を中心とする電動化関連事業の動向である。(2017年1月から2018年6月までの約18ヵ月間を収録)

  欧米の主要Tier1サプライヤーによる欧州での電動化事業が活発化している。ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)向けのパワートレイン、充電システムのみならず、独自のEVコンセプトカーも発表している。新製品の開発にあたっては、各分野で専門性の高い企業との提携が進められ、スタートアップ企業の買収なども行われている。

 

Tier1サプライヤーの欧州地域における電動化関連の動向(抜粋)

Bosch ・EVの利便性向上を図るソリューション開発を本格化
・「eAxle」を発表。HV、EV、小型車、SUV、ライトトラックなど幅広いセグメントに搭載可能
・Nikolaとクラス8の水素燃料電池トラック電動パワートレインを開発、「eAxle」を組込む
・4人乗り小型車「e.GO」などのプロトタイプを発表、48Vドライブシステムを搭載
・新型48Vバッテリーを2018年後半から生産開始予定、世界市場のHV向けに供給
Continental ・2021年までに電動化事業に300百万ユーロを追加投資
・48Vマイルドハイブリッド製品を強化、2019年から高電圧パワートレイン製品の量産開始
・48Vベルト駆動式スタータージェネレーターシステムがAudiの新型「A8」に標準装備
・電動パワートレインそのものを充電器として活用する「AllCharge」システムを発表
・ケーブル付きとワイヤレスのEV充電システムを開発、あらゆる電圧や電流レベルに対応
ZF ・コンセプトカー「Vision Zero Vehicle」を発表、150kW電動アクスルドライブシステムなど搭載
・新開発の電動自動マニュアルトランスミッション「eAMT」を発表
・商用車向け電動化製品を開発、市内路線バス向け電動セントラルドライブ「CeTrax」ほか
・新興EVメーカーe.Go Mobileと共同開発した低価格電動バス「e.GO Mover」を市販化
Schaeffler ・2018年1月に電動モビリティ部門を新設、HV・EV向けソリューションの開発を加速
・E-Mobilityなどで構成する未来に向けた新規プログラム「Agenda 4 plus One」を発表
・High Performance 48Vコンセプトカー「E-Wheel Drive」を発表
・HV向け電動ドライブ、EVなど未来のアーバンモビリティ向け技術コンセプト

 

SchaefflerのE-Mobility製品 Magnaの電動化・軽量化製品

 


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Bosch:eモビリティを推進、eAxleや48Vバッテリーを量産化

 Boschはeモビリティに特化した部門をパワートレインソリューションズ事業部内に新設し、2018年初から活動を開始。EVの利便性向上を図るソリューション開発についても本格化する。Boschはこれまで、バッテリーを中心としたeモビリティの研究開発に毎年4億ユーロを投資している。

 同社は電動アクスルドライブシステム「eAxle」を発表。HV、EV、コンパクトカー、SUV、ライトトラックなどの幅広いセグメントの車両に搭載可能としている。Nikolaのクラス8トラック用水素燃料電池パワートレインにeAxleを組み込むと同時に燃料電池システムも共同開発する。また、4人乗り小型車「e.GO」および電動スクーター「Schwalbe-Rollers」のプロトタイプを発表。これらには48Vドライブシステム搭載する。

 世界市場向けのHV用新型48Vバッテリーも発表し、2018年後半に生産開始予定。中国メーカーのHVを含むエントリーモデルへの搭載を見込む。一方で、電動車向けバッテリーセルの内製化を正式に見送り、全固体電池技術の研究開発子会社SEEOの売却も決定した。

 

eモビリティ eモビリティに特化した部門新設、2018年初から活動開始
Boschはeモビリティに特化した部門をパワートレインソリューションズ事業部内に新設し、2018年初めから活動を開始。既存のガソリン・ディーゼルシステム事業部が統合され、内燃機関を搭載した乗用車・商用車、HV、EVの3分野に注力する。Boschは、バッテリーを中心としたeモビリティの研究開発に毎年4億ユーロを投資している。Boschは既に30を超えるeモビリティ関連のプロジェクトを世界各国の自動車メーカーから受注している。約1,800人がeモビリティ事業に携わっている。(2017年2月7日付プレスリリースより)
EVの利便性向上を図るソリューション開発を本格化
BoschはEVの利便性向上を図るソリューション開発を本格化している。EVの使用状況から航続可能距離を予測、充電スポットを考慮したルート案内や、EVと自宅の間で電力を効率的に使用するエネルギーマネジメントシステムを開発(「system!e」など)。一部は既に欧州で実用化している。今後、急速充電中の時間を有効活用するためのサービス実現に向け、業界以外の事業者と連携していく構想も持つ。 (2018年6月25日付日刊自動車新聞より)
eAxle
48Vドライブシステム
電動アクスルドライブシステム「eAxle」
Boschは電動アクスルドライブシステム「eAxle」を発表。モーター、パワーエレクトロニクス、トランスミッションを1つのシステムに統合したモジュラープラットフォームで、コンポーネントをそれぞれ単体で搭載する場合と比べてエネルギー効率を高め、性能を向上し、重量も抑えられるという。自動車メーカーが個々の部品を使用する場合に比べ、5-10%のコスト削減を図ることができる。HV、EV、コンパクトカー、SUV、小型商用車など幅広いセグメントの車両に搭載可能。2019年に量産開始予定。(2017年1月10日付プレスリリース、2017年8月31日付プレスリリース、2017年9月19日付日刊自動車新聞より)
Nikolaと水素燃料電池トラック電動パワートレインを開発、「eAxle」を組込む
BoschとNikola Motorは、電動パワートレインを共同開発すると発表。Nikolaは2021年までにクラス8(重量級:GVW15トン以上)の水素燃料電池トラックを市場投入するが、両社のノウハウを使用して、世界初のデュアルモーター搭載商用車向け「eAxle」を開発するという。また、eAxleと組み合わせる燃料電池システムも共同開発するほか、制御システムについてもBoschのソフトウェアおよびハードウェアをベースに共同で開発する。さらにセーフティコンセプトや電動アーキテクチャなどを含むパワートレインシステムもNikolaの製品ラインアップに搭載する予定。(2017年9月19日付プレスリリースより)
4人乗り小型車「e.GO」、48Vドライブシステムを搭載
Boschは混雑する大都市向けの小型EVモビリティとして、4人乗り小型車「e.GO」および電動スクーター「Schwalbe-Rollers」のプロトタイプを発表した。これらは48Vドライブシステムを搭載。リチウムイオン電池は高エネルギー密度で、充電器は家庭用ソケットで急速充電が可能。運転モードはディスプレイで選択でき、Bluetoothインターフェイスとアプリケーションを介して車両とドライバー間の通信を行う。このシステムはすでに開発済みのコンポーネントで構成されており、開発コストを抑えて導入できる。そのため、既存の自動車メーカーだけでなく、新規参入するメーカーも短時間で製品の市場投入が可能となる。同社は、2020年までに世界で1億台の電動スクーターや電動小型四輪車が生産されると予測している。(2017年7月4日付プレスリリースより)
バッテリー 新型48Vバッテリーを2018年後半に生産開始予定
Boschは世界市場向けにHV用新型48Vバッテリーを発表した。2018年後半に生産開始予定で、HVエントリーモデルへの搭載を見込む。同社はバッテリーに加えて、パワートレイン部品も供給する予定。48Vハイブリッドシステム BRS (boost recuperation system) に対応する48Vバッテリーは、特に中国自動車メーカーの需要が増加している。(2017年10月10日付プレスリリースより)
電動車向けバッテリーセルの内製化を見送り、全固体電池技術の研究開発子会社SEEOも売却
Boschは電動車両向けバッテリーセルの内製化を検討していたが、見送ることを正式に決定した。誤算だったのはグローバルでの環境規制強化によって想定以上のペースで電動車両の需要が拡大する見通しとなったこと。既に高い市場シェアを持つセルメーカーに対抗するためには巨額の投資が必要な上に、中長期的にバッテリー技術が標準化されてコモディティー化が急ピッチで進む可能性もあり、投資リスクが高くなった。そのため、引き続き外部からセルを調達し、セルの開発、改良研究からも撤退する。全固体電池についても「将来性のある技術」と認識する一方で、研究開発を進めてきた子会社SEEOも売却することを決めた。なお、GSユアサとの合弁事業も含め、これまで培ってきたバッテリーセル関係の研究成果は今後、バッテリーマネジメントシステムや48Vバッテリーシステムなどに活用する。また、従業員数百人体制で今後もセルの技術仕様の作成を続けるとしている。(2018年3月5日付日刊自動車新聞より)

 

EV駆動システム 48Vバッテリー


Continental:48Vマイルドハイブリッドシステム、AllChargeなどのEV・HV向けシステム

  Continentalは2021年までに電動化事業に3億ユーロを追加投資し、ハイブリッド事業の研究開発に焦点を置く。2025年に完全電動システムでの市場シェアを10%に、ハイブリッドシステムでの市場シェアを30%に引き上げる。

 2017年から2018年前半に開催された展示会では、電動モビリティ分野の新製品を発表。主な展示製品は下記のとおり。
 ・市場投入済みの48Vマイルドハイブリッドシステム
 ・2019年に量産開始するEV・HV向け高電圧ドライブ
 ・高度に統合された電動パワートレインモジュールなどのEV向けシステム

 このほか、EV用充電ステーションが標準化されていない問題に対する解決策として、電動パワートレインそのものを充電器として活用する「AllCharge」システムを発表。同システムは、ケーブルを使用するコンダクティブ充電として、交流充電式の従来の車載充電器と、急速充電設備での直流充電もサポート。また、完全に自動化された電磁誘電方式のワイヤレス充電に加え、グリッド(電力網)への電力供給源としてEVを使用する方法も可能としている。

 

電動化事業 2021年までに電動化事業に3億ユーロを追加投資、HV事業の研究開発に焦点
Continentalは「Powertrain Strategy 2020+」の一環としてHV事業の研究開発に焦点を置き、2021年までに電動化事業に3億ユーロを追加投資すると発表した。同社は過去5年間でパワートレイン電動化に10億ユーロを投資している。同社はHV事業は成長が見込まれ、売上高が現在の1.3億ユーロから2020~2021年には10億ユーロに、2025年までには20億ユーロ規模に拡大するとしている。同社は2025年に、完全電動システムでの市場シェアを10%に、ハイブリッドシステムでの市場シェアを30%に引き上げる計画。内燃エンジンは電動システムとの組み合わせが進むが、2025年以降も引き続き減退することはないと見ている。 (2017年4月25日付プレスリリースより)
EV・HV向けシステム 2019年から高電圧パワートレイン製品の量産開始
Continentalは48VマイルドハイブリッドシステムやEV・HV向けの高電圧ドライブに加え、高度に統合された電動パワートレインモジュールなどの電動車向けシステムを発表。48Vシステムはガソリンエンジン車にもディーゼルエンジン車にも搭載可能で、実際の市街地走行では約21%の燃費削減を実現するという。高電圧パワートレイン製品は2019年から量産を開始する。このほか、様々なEV用充電ステーションに対応可能な「AllCharge」システムや、軽量化したホイールとブレーキの新デザイン「New Wheel Concept」などを発表。同社のホース開発部門はバッテリー寿命を長持ちさせる電動車用ケーブルを開発している。(2017年6月19日付、2017年9月5日付プレスリリースより)
48Vベルト駆動式スタータージェネレーターシステムがAudiの新型「A8」に標準装備
Continentalは48Vベルト駆動式スタータージェネレーターシステムがAudiの新型「A8」に標準装備されると発表。ジェネレーターモードの出力は最大5kW、最高出力は15kW。EV走行やアイドリングストップ、回生ブレーキを組み合わせ、燃費は最高で0.7L/100kmを実現。同システムは2017年からドイツNurembergにある工場で生産されている。(2018年1月15日付プレスリリースより)
AllCharge 電動パワートレインを充電器として活用する「AllCharge」システム
ContinentalはEV用充電ステーションが標準化されていない問題に対する解決策として、「AllCharge」システムを公開した。あらゆる充電ステーションの種類に合わせて車両に技術を詰め込むのではなく、充電に必要なインバーターなどの機能を持つ電動パワートレインそのものを充電器として活用するシステム。これにより、異なる充電技術の様々なEV用充電ステーションに対応することができる。(2017年5月29日付プレスリリースより)
EV充電システムの開発、あらゆる電圧や電流レベルに対応
Continentalは、拡張性があり、グローバルに互換性のあるEV充電用製品の「AllCharge」システムを開発したと発表。ケーブル付きとワイヤレスの両方があり、あらゆる電圧や電流レベルに対応する充電システム。グリッド(電力網)への電力供給源としてEVを使用することも可能になるとしている。(2017年10月8日付プレスリリースより)
電磁誘電方式のワイヤレス充電システム
Continentalは電磁誘電方式のワイヤレス充電システムをCES 2018に出展。地面に設置された充電パット上に正確に駐車させることができるマイクロナビゲーションシステムを採用している。(2018年1月8日付プレスリリースより)

 

48V対応製品 EV充電用インターフェイス「AllCharge」


ZF:自動運転のEV向けプラットフォーム、商用車の電動化を促進

 ZFは、将来の事故ゼロ、排ガスゼロに役立てられる150kW電動アクスルドライブシステム搭載のコンセプトカーを発表。ドイツの二輪車用部品3社との合弁事業による超小型電動車の開発も行っている。自動運転のEV向け汎用プラットフォーム「Intelligent Dynamic Driving Chassis(IDDC)」はRinspeed社の都市型モビリティコンセプト「Snap」に提供。また、電動自動マニュアルトランスミッション「eAMT」などを発表している。

 ZFは商用車向けに様々な電動化システムを発表している。
・シティバス向け完全電動セントラルドライブ「CeTrax」
・電動アクスル「AVE 130」
・大型商用車向けハイブリッドモジュール「TraXon Hybrid」
・マイクロバス向けのセントラルアクスルドライブ

 同社はイタリアのZAPI社と戦略的提携で合意し、トラックやバス用にEVやハイブリッドシステムを提供する。この他、新興EVメーカーe.Go Mobileと共同開発する低価格の電動バス「e.GO Mover」の市販化と2019年からの量産開始などを計画している。

 

小型電動車の開発 小型電動車の開発に向けてサプライヤー3社と合弁事業を開始
ZFは小型電動車の開発に向けて、二輪用部品の技術やサービス、バッテリー技術を手がけるサプライヤー3社と合弁事業を開始。都市部でのヒトやモノの輸送手段として需要拡大が見込まれる電動式の超小型車両の開発と製造・販売に本格的に取り組む。合弁相手は、二輪車部品を手がける独マグラと独ブレーキフォースワン、バッテリーを製造する独ユニコーン・エナジーの3社。ZFが2016年に設立したベンチャー投資会社のツークンフト・ベンチャーズが合弁会社に48%出資して筆頭株主となる。(2017年6月21日付日刊自動車新聞より)
電動化システム 150kW電動アクスルドライブシステム搭載のコンセプトカー「Vision Zero Vehicle」
ZFは最先端技術を搭載したコンセプトカー「Vision Zero Vehicle」を発表、150kW電動アクスルドライブシステムを搭載している。パワーエレクトロニクス内蔵の駆動システムは、省スペースのリアアクスルシステム「mSTARS (modular Semi-Trailing Arm Rear Suspension)」を採用。「mSTARS」により、量産プラットフォームの電動化が容易になるという。(2017年6月21日付プレスリリースより)
自動運転のEV向け汎用プラットフォーム「IDDC」、Rinspeedの「Snap」に提供
ZFは自動運転のEV向け汎用プラットフォーム「Intelligent Dynamic Driving Chassis (IDDC)」を、Rinspeed社の最新アーバンモビリティコンセプト「Snap」に提供すると発表。IDDCはリアアクスルシステム「mSTARS」を中核に、環境センサーやインテリジェントコントロールユニット、コネクテッドメカニカルシステムで構成される。フロントアクスルに「EasyTurn」を搭載し、最大75度のステアリング角を実現。リアアクスルに「AKC(アクティブ・キネマティクス・コントロール)」を搭載、ステアリングアングル最大14度を実現した。(2017年12月20日付プレスリリースより)
電動自動マニュアルトランスミッション「eAMT」
ZFは電動アクスルドライブシステム(eVD)と自動マニュアルトランスミッション(AMT)を1つのシステムに統合した電動自動マニュアルトランスミッション「eAMT」を発表。自動車メーカーは「eAMT」の採用により、既存のプラットフォームにプラグインハイブリッドシステムを搭載することが可能になるとしている。(2018年6月18日付プレスリリースより)
商用車向け電動化製品 商用車向け電動化製品の開発
ZFは商用車向け電動化製品を発表した。
1) CeTrax: 大型輸送車の中でもとりわけ市内の路線バス向けに開発された完全電動セントラルドライブ(バス中央部の車軸を駆動する)。シングルリアのドライブアクスル及び従来の低床バスのアクスルと結合することが可能で、出入口のステップが低いバス及びあらゆる種類の低床バスに搭載することができる。
2) AVE 130 電動ポータルアクスル*: 低床の路線バス向けソリューション。内装や構造をフレキシブルに設計することが可能。
 *車軸と駆動軸をつなぐギアを配置することで最低地上高を高くすることができるアクスル
3) TraXon Hybrid: 大型商用車向けモジュールで、搭載場所は内燃機関とトランスミッションの間に設置される。
4) マイクロバス向けセントラルアクスルドライブ: 2018年に乗用車向けに量産される予定。電動モーターが、2段1速トランスミッション、ディファレンシャル、パワーエレクトロニクスと融合され、コンパクト設計を実現。性能はマイクロバスに要求される最大出力150kWに対応する。このほか、都市バス向けアイドリングストップ機能付6速AT「ZF-EcoLife」や、同製品の長距離バス向けバージョン「ZF-EcoLife Coach」なども発表。(2017年5月23日付、2017年10月20日付プレスリリースより)
都市バスなどの商用車をシンプルに電動化するシステム
都市型バス向けには、すでに量産実績のあるAVE 130電動アクスルと新たな電気式セントラルドライブCeTraxを提供。AVE 130は、バッテリーやスーパーキャパシタ、燃料電池、架線といったほぼすべての通常電源との組み合せが可能で、シリーズハイブリッドやプラグインハイブリッドにも適している。低床および高床バス向けのCeTraxは「Plug-and-Drive」アプローチにより、シャシーやアクスル、ディファレンシャルに大きな変更を施さなくても、既存の車両プラットフォームに統合できる。また、電動モーターをエンジンとトランスミッションの間に設置したモジュールTraXon Hybridは、大型商用車のハイブリッド化を実現。発電モードでは、低温輸送時の冷却機能など、他の装置への電力供給にも使用できるという。(2018年6月21日付 プレスリリースより)
商用車の電動化で提携 伊ZAPIと戦略的提携で合意、トラックやバスなどにEV・HVシステムを提供
ZFはイタリアのZAPI社と戦略的提携に合意。トラックやバス、建機・農機などの利用者に、より早く、より最適なEVやハイブリッドシステムを提供するのが目的。両社は新たなドライブトレインの開発を加速させる。ZFはトランスミッションやアクスル、ステアリングシステムなどのシステム設計やメカニカルコンポーネント分野における専門技術を提供。ZFの量産車向け電動ドライブ製品は、ZAPIの電気モーター、インバーター、交流モーター向けインバーターなどの電気部品によって補完される見通し。 (2017年11月12日付プレスリリースより)
新興EVメーカーe.Go Mobileと共同開発した低価格電動ミニバスを市販化
ドイツの新興EVメーカーe.Go Mobileは、ZFと共同開発した低価格の都市交通向け電動ミニバス「e.GO Mover」の市販化を発表。2019年の量産開始を計画。「e.GO Mover」はSUVほどのサイズで15人まで乗車できる。約6万ユーロ(約800万円)からという割安な価格により、オンデマンドバスとしての運行が可能。都市部で最大10時間運行でき、航続距離を延長するレンジエクステンダーの装着も可能。e.GO Mobileのデジタル事業部門e.GO Digitalが、「e.GO Mover」用のデータベースサービス開発を担当。このソリューションはユーザー指向のアプリ開発を効率化するため、マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Azure」を使用している。(2018年4月25日付プレスリリースより)

 

リアアクスルシステム「mSTARS」 フロントアクスル「EasyTurn」


Schaeffler:電動モビリティ部門を新設、EV・HVコンセプトを発表

 Schaefflerは2018年1月1日付でHV・EV向けのソリューションを扱う電動モビリティ部門を新設した。また、電動モーターサプライヤーのCompact Dynamicsの全株式を取得し、2020年から駆動用モーターを内製化する計画。

 展示会では電動車用モジュラーシステムソリューションとして、高電圧eAxle、サーマルマネジメントモジュール、48Vハイブリッドモジュール、E-Wheel Driveなどを発表。コンセプトカーでは「High Performance 48V」、未来のアーバンモビリティEV「Schaeffler Mover」とそのカーゴバージョン「Bio-Hybrid」を発表している。

Eモビリティ事業 2018年1月にEモビリティ事業部を新設、HV・EV向けソリューションの開発を加速
Schaefflerは2018年1月1日付で「E-Mobility」事業部を新設し、HVやEVに関する技術や製品、システムソリューション事業を集約。電動アクスルなど、電動パワートレインの技術も管轄し、電動化への取り組みを加速する。同社はEモビリティ事業に5億ユーロを投資し、1,200名を追加雇用する計画。Schaefflerは現在、「電動アクスル」や「ハイブリッドモジュール」の量産契約を8件受注。同社の自動車メーカー向け事業に占めるHVやEV向けの製品、システムの売り上げ比率は「2020年には少なくとも15%を占める」見込み。 (2017年9月7日付日刊自動車新聞、2017年8月24日、2017年9月21日付プレスリリースより)
E-Mobility、Industry 4.0などで構成する新規プログラム「Agenda 4 plus One」
Schaefflerは未来に向けた新規プログラム「Agenda 4 plus One」を発表。内容は「E-Mobility」「Industry 4.0」「Factory for tomorrow」「Working Capital」など20種類のイニシアチブで構成。同プログラムに実施より、2020年に3億ユーロの収益増を目指す。「E-Mobility」関連では、8件の生産受注と25件の顧客プロジェクトが進行中という。 (2018年3月7日付プレスリリースより)
HV・EVコンセプト High Performance 48Vコンセプトカー
SchaefflerはNAIAS 2017で「High Performance 48V」コンセプトカーを展示。同コンセプトカーでは、内燃機関とベルト駆動式48Vスタータージェネレーターから成るフロントアクスルドライブを電動リアアクスルが補完。電動モーターとパワーエレクトロニクスの統合ユニットをリアアクスルに搭載。48Vアクスルドライブから20kWの電力が常に供給され、電動アクスルの始動時のトルクは最大2,000Nm。48Vシステムは環境性能と走行性能を兼ね備え、交通量の少ない道路では電動モーターだけで時速35kmのEV走行が可能、また時速70kmまでの巡航走行ができる。
このほか、「E-Wheel Drive」は、電動モーター、パワーエレクトロニクス、ブレーキ、冷却装置などの主要部品をホイール内部に装備することで(インホイールモーター)、車内空間を広く保つことができる。大都市で短い距離を移動する将来の自動運転車両・タクシー向け。(2017年1月9日付プレスリリースより)
HV向け電動ドライブ、アーバンモビリティ向けEVコンセプト
2018年4月のSchaeffler Symposiumで未来のモビリティ向け最新技術を紹介。ガソリン車のパワートレインを最適化するコンポーネントやシステムソリューションから、HV向け電動ドライブ、EVの新たなコンセプトまで、駆動タイプ別にそれぞれ展示。未来のアーバンモビリティ向けEVコンセプト「Schaeffler Mover」とそのカーゴバージョン「Bio-Hybrid」は、小型でフレキシブル、自由に拡張可能なプラットフォームで、電動ホイールハブ駆動と90度のステアリング、モジュラー設計が特徴。(2018年4月12日付プレスリリースより)
電動化システム 並列軸および同軸設計のeアクスル
Schaefflerは並列軸および同軸設計のeアクスルを発表した。このシステムは内燃エンジン車、HV、EVのどの車両にも対応できるよう、顧客の要件に応じてモジュラーベースで構成することができる。また、要件スペース150mmで最大トルク400Nmの1速トランスミッションも併せて発表。遊星歯車設計のコンセプトモデルで、平行軸ドライブにも適用できるという。(2018年4月25日付プレスリリースより)
電動ドライブトレイン用ソリューションとしてHV・EV用モジュラーシステムを開発
Schaefflerは電動ドライブトレイン用ソリューションの開発において、効率的内燃エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド技術、フル電気駆動、環境にやさしいエネルギーチェーンを採用すると発表した。同軸もしくは平行軸設計の1速の電動アクスルを用いたHVおよびEV用モジュラーシステムを開発。また、2速の電動アクスルも開発、2つ目のモーター(トルクベクタリングモーター)を装備し、メインモーターの駆動力の左右輪への配分を調整する。高効率のモーター回転が可能になり、走行距離が6%程度延長される。(2017年12月4日付プレスリリースより)
電気モーター用のFAGフランジ付きハウジングユニットを出展
SchaefflerはHannover Messe 2018に、電気モーター用のFAG(Schaefflerグループ傘下ブランド)フランジ付きハウジングユニットを出展すると発表。ハウジングユニットは、位置決めシステム付き/なしのローターベアリング支持部と潤滑システム、シール、ハウジングで構成され、あらかじめ組み立てて提供される。同製品は様々なベアリングタイプに対応し、水平軸、垂直軸双方に使用可能な「FERS」と「FERB」、ラジアル自動調心ころ軸受が組み込まれた大型の縦型モーター向けの「FKC」、アキシアル自動調心ころ軸受やラジアル深溝玉軸受が組み込まれた大型の縦型モーター向けの「FKB」の4種類がある。(2018年3月27日付プレスリリースより)
ハイブリッド機能を備えたCVTトランスミッション
SchaefflerはThe German Center of Automotive Management (CAM) からドライブトレイン部門で2017年サプライヤー・イノベーション最優秀賞を受賞した。電気モーターを搭載しハイブリッド機能を備えたCVTトランスミッションが認められたもの。同トランスミッションは、少ないエネルギー損失とコンパクト設計で、設計の自由度が増し、重量削減に貢献。BおよびCセグメント向けCVTとして考案された。(2017年5月5日付プレスリリースより)
駆動用モーターを内製化 電動モーターサプライヤーCompact Dynamicsの全株式取得
Schaefflerは電動モーターサプライヤーCompact Dynamicsの全株式を取得した。両社はこれまでも協業を進めており、Schaefflerが最近開発した48VコンセプトカーにはCompact Dynamicsが生産した48V駆動システムをベースとする20kW電動アクスルドライブシステムが組み込まれている。(2017年2月16日、2017年12月12日付プレスリリースより)
2020年から電動車両向け駆動用モーターを内製化
Schaefflerは電動車両向け駆動用モーターの内製化に乗り出す。当面は他社製モーターを搭載した電気駆動システムを供給していくが、2020年以降内製化した駆動用モーターを搭載したシステムを展開していく。同社は2016年に駆動用モーターの技術を持つCompact Dynamics(CD)の買収を決めた。Schaefflerのトランスミッション関連技術とCDの駆動用モーターを組み合わせて競争力の高い電気駆動システムを展開し、車両の電動化に伴う需要に対応していく方針。 (2017年11月28日付日刊自動車新聞より)

 

48Vハイブリッドモジュール 1速同軸電動アクスル


Mahle:eモビリティ、サーマルマネジメント事業を強化

 Mahleは都市型モビリティ向け48Vコンセプトカー「MEET (Mahle Efficient Electric Transport)」を発表し、同モデルに搭載した幅広いeモビリティ技術を紹介している。同社はスペインのエレクトロニクス企業Nagaresを買収し、eモビリティ事業の強化を図る。

 また、Faureciaと提携し、将来のモビリティ向けに内装のサーマルマネジメント技術を共同開発すると発表。熱電事業の強化に向けてはドイツO-Flexx Technologiesを買収した。

 

eモビリティ 都市型モビリティ向け48Vコンセプトカー「MEET (Mahle Efficient Electric Transport)」
Mahleは都市型モビリティ向け48Vコンセプトカー「MEET (Mahle Efficient Electric Transport)」を含む幅広いeモビリティ技術を紹介。EVのサーマルマネジメント技術やレンジエクステンダーも紹介する。MEETの技術的コンセプトは、エネルギー効率の最大化。デモカーは、高速での走行を考慮して出力を28kWに設定し、電圧48Vを採用。Mahle IPM (Interior Permanent Magnet Synchronous Motor) は、永久磁石式同期モーターと48Vシステムが効率的に統合されているため、広いスピード範囲で効率的に走行することが可能という。 (2017年8月3日、2017年10月6日付プレスリリースより)
スペインのエレクトロニクス企業Nagaresを買収、eモビリティ部門を強化
Mahleはスペインのエレクトロニクス企業Nagaresを買収。同社は自動車産業向けに電動補機やサーマルマネジメントシステム用のコントロールユニットならびにパワーエレクトロニクス、eモビリティソリューション用パワーコンバーターなどの製品を開発、製造している。買収により、エレクトロニクス事業を強化し、エレクトリックドライブ、補助部品、サーマルマネジメントなどのeモビリティ部門に注力する。Nagaresの開発センターはMahle Electronicsが運営。Mahleグループ内でエレクトロニクス事業のグローバル・コンピテンスセンターとしての位置を確立することが狙い。(2017年3月15日、2017年5月24日付プレスリリースより)
サーマルマネジメント Faureciaと提携、将来のモビリティ向けに内装のサーマルマネジメント技術を共同開発
MahleはFaureciaと提携し、将来のモビリティ向けに内装のサーマルマネジメント技術を共同開発すると発表した。Faureciaの内装システムに関する技術と、Mahleの総合的な温度管理に関する技術の統合を目指す。提携分野として、EVのための空調ソリューション、将来のコックピットのための個別化されたサーマルマネジメントの共同開発などが候補に挙がっている。(2017年10月10日付プレスリリースより)
ドイツのO-Flexx Technologiesを買収、熱電事業を強化
Mahle Groupはドイツに拠点を置くO-Flexx Technologiesを買収し、熱電事業を強化すると発表。熱電技術では、内燃エンジンからの排熱を電気エネルギーに変換することや、電気エネルギーを冷暖房機能として供給することが可能となる。O-Flexx Technologiesは2006年設立、熱電部品の開発に特化した企業で、製品は電動車の室内暖房に採用されている。(2017年2月13日付プレスリリースより)

 

48Vコンセプトカー「MEET」 48Vツインパワー


Magna:48V製品や軽量化部品の開発・生産を増強

 Magnaは48V製品とともに軽量化部品の開発・生産を進めている。同社は欧州のスタートアップ企業との連携を深める目的でStartUs Insightsと提携。eモビリティや自動運転、センサー技術などの分野における優位性確保を図る。

 

48V製品 新型48Vトランスファーケース
Magnaは、厳格化されているCO2排出規制に対応するための新型48Vトランスファーケースおよびその他48V製品を発表。同社の「etelligentDrive eDS 48V High Performance System」は、自動車メーカーが採用する初のマイルドハイブリッドトランスファーケースの1つ。マイルドハイブリッドを四輪駆動にできるトランスファーで、2輪ドライブシステムと比較してCO2排出量を最大10%低減し、燃費効率を向上するという。(2018年6月14日付プレスリリースより)
軽量化部品の生産・開発 英国にアルミ鋳造工場新設、Jaguar Land Rover向けに部品を供給
Magnaは英国Telfordにアルミ鋳造工場を新設したと発表。特許を持つ真空鋳造製法によって、強度と剛性に優れ、燃費効率、安全性、ハンドリングを向上した軽量アルミ鋳造部品をJaguar Land Rover向けに製造する。HVやEVが普及する中で、高圧アルミ鋳造技術は車両軽量化の重要な要因になるとしている。(2018年5月8日付プレスリリースより)
ドイツに複合材料の成形技術などを研究・開発するセンター開設
MagnaはドイツEsslingenに複合材料の成形技術などを研究・開発するコンポジットセンターを開設。車体の軽量化や先進素材を用いた外装部品の面から支援するのが目的。炭素繊維複合材料のSMC (シート・モールディング・コンパウンド) や熱硬化性樹脂の圧縮成形に最適な加圧能力のプレス機を設置。サブフレームなどの構造部品、ドアパネルやフードといった外装ボディパーツを中心に開発し、欧州の自動車メーカー数社との共同開発プロジェクトを実施するという。(2018年3月7日付プレスリリースより)
スタートアップ企業との連携 StartUs Insightsと提携、eモビリティや自動運転、センサー技術などを強化
Magnaは欧州のスタートアップ企業との連携を深めることを目的に、StartUs Insightsと提携すると発表。StartUs Insightsは、欧州のスタートアップを結び、提携企業との橋渡しをするネットワーク。Magnaはまた、運輸産業関連のスタートアップのためのコンテスト「Driving the Future of Mobility」も開催。革新的なスタートアップとの協力は、eモビリティや自動運転、センサー技術などの分野で同社に競争上の優位性もたらしているという。(2017年9月28日付プレスリリースより)

 

48V電動アクスル 複合材料の成形品
日産「Rogue」リフトゲート


Valeo:48Vシステム、HVAC関連製品を開発

 Valeoは48Vシステムを搭載したHVコンセプトカーを公開した。同社はバッテリークーラーやヒートポンプなどHVAC技術を生かした製品の開発を進めている。

 

48Vシステム EV、HV向け48V低電圧モーター制御システム
ValeoはCES 2018でEV向け48V低電圧モーター制御システムを公開。既存の高電圧システムより20%経済的で、2人乗りの小型EVに搭載した場合、充電1回当たりの航続距離は100km、最高速度100km/hとなり、都市モビリティに適している。また、パリの見本市「Viva Technology」では低電圧で作動する48V充電式HVを世界初公開。5人乗りの車両で、EVモードで30km以上走行可能、長時間走行の場合は内燃エンジンに切り替わる。(2018年1月8日、2018年5月22日付プレスリリースより)
HVAC技術 電気・ハイブリッドバス向けHVAC製品
ValeoはベルギーのBusworld 2017で電気・ハイブリッドバス向けHVAC (暖房・換気・空調) 技術を発表。車内でのHVAC性能を最適化する電動ルーフユニット「REVO-E Global」や、電池の温度を一定に保つバッテリークーラー、化学冷媒を使用しない環境に優しいヒートポンプなどを出展。 (2017年10月19日付プレスリリースより)
化学冷媒を使用しないヒートポンプ、寒冷地でEVの航続距離を延長
ValeoはIAA Frankfurt 2017で、寒冷地においてEVの航続距離を30%近く延長させることができる、化学冷媒を使用しないヒートポンプを公開した。(2017年9月12日付プレスリリースより)

 

48V電動リアアクスルドライブ 新冷媒ヒートポンプシステム


BorgWarner:48Vシステム事業を強化、独自のワイヤー巻線技術を採用する電気モーター

 BorgWarnerは48Vシステム事業を強化し、Daimlerなどに製品を供給している。独自のワイヤー巻線技術を採用する電気モーターを搭載している。

 

48Vシステム 48VマイルドハイブリッドシステムをDaimlerの3.0Lガソリンエンジンなどに供給
BorgWarnerは48VマイルドハイブリッドシステムをDaimlerの3.0Lガソリンエンジン用をはじめ、大手自動車メーカー3社に供給すると発表。同システムは電動コンプレッサー「eBooster」や「iBAS」(integrated belt alternator starters)などで構成。ベースエンジンとアプリケーションの組み合わせによっては燃費を20%改善できる可能性があるとしている。同社は2015年に駆動用モーターを手がけるRemyを買収するとともに、電動車向け部品サプライヤーのSevconの年内の買収も決めるなど、48Vマイルドハイブリッド関連事業を強化している。(2017年10月16日付日刊自動車新聞より)
EV・HV向けモーターコントローラー等を提供する英Sevconを買収
BorgWarnerは英Sevconを買収した。SevconはEVおよびHV向けのモーターコントローラー等、ゼロエミッションソリューションを提供するサプライヤー。同社のBassi事業部門では、EV向けバッテリーチャージャー、連続不断電源システム、バッテリー研究所用電子機器などを生産する。 (2017年7月17日、2017年9月28日付プレスリリースより)
48V電源システムを使用する駆動システムの寒冷地試験を実施
BorgWarnerはスウェーデンのArctic Drive Winter Testで48V電源システム使用する駆動システムの試験を実施。このシステムは北極のような最も厳しい状況下でも自動車のけん引力や安定性の向上に貢献。なお、P2ハイブリッドモジュール、P3タイプのハイブリッド向け電動リアドライブモジュール(eRDM)、P4タイプのハイブリッド向け48VのeAWD電動モジュール、次世代の電気・油圧式AWDカップリングなどのテストも実施した。(2018年3月26日付プレスリリースより)
電気モーター Scaniaのハイブリッドバスに高電圧ヘアピン(HVH)410電動モーターが採用
BorgWarnerは高電圧ヘアピン(HVH)410電動モーターがScaniaのハイブリッドバス「Citywide」に採用されたと発表。クラッチとギアボックスの間に置くP2レイアウトの650V電動モーター。低速で車両を駆動させたり、ブレーキ時や下り坂走行時に充電することが可能。ゼロエミッションゾーンや騒音に敏感なエリアでのバス走行を実現する。組み込み型モーターもしくはローター/ステーターとして利用可能。コンパクトでカスタマイズ可能なスタック長や、独自の冷却および巻線技術により、ほぼ全てのEV・HVへの搭載が可能としている。(2017年9月4日付プレスリリースより)
電気モーターやオルタネーター向けの高電圧ワイヤー加工技術
BorgWarnerは電気モーターやオルタネーター向けの「S-wind」高電圧ワイヤー加工技術が「2018 Automotive News PACE Award」を受賞したと発表。この技術により、最大350Vまでの高電圧電気モーターが量産可能になるという。2019年後半に主要自動車メーカーに採用されるBorgWarnerのP2ハイブリッド車向け電動モジュールに「S-wind」の300V電気モーターが投入される見通し。(2018年4月10日付プレスリリースより)

 

電動ドライブモジュール (eDM) 電動モーター


Faurecia:燃料電池スタックや水素タンクを開発

 Faureciaはフランスの原子力・新エネルギー庁と燃料電池スタック技術分野の研究開発で5年間提携することで合意。また、STELIA Aerospace Compositesから複合水素タンクに関する知的所有権の独占使用権を取得し、燃料電池車用の炭素繊維を使用した高圧水素タンクの設計、製造および商品化を計画している。

 同社は、米シリコンバレーのPowersphyr(ワイヤレス充電ソリューション)や仏Enogia(高速タービン)など、スタートアップ企業への出資も行っている。

 

燃料電池スタック
水素タンク
仏政府と燃料電池スタック技術分野の研究開発で5年間提携へ
フランスの原子力・新エネルギー庁 (French Alternative Energies and Atomic Energy Commission:CEA)は、Faureciaと燃料電池スタック技術分野の研究開発で5年間の提携に合意したと発表した。Faureciaはこの提携により、20年以上にわたってCEAが行う燃料電池やバイポーラープレート等の主要部品に関する研究成果やノウハウの恩恵を受けることになる。Faureciaは流体力学と触媒を組み合わせて、高性能な自動車用燃料電池を開発し、量産および商品化を目指す。(2017年9月13日付プレスリリースより)
高圧水素貯蔵システムと燃料電池スタックを出展
Faureciaは2018年Hannover Messeで、高圧水素貯蔵システムや燃料電池スタックなどの燃料電池技術を披露すると発表した。(2018年4月19日付プレスリリースより)
STELIA Aerospace Compositesから複合水素タンクに関する知的所有権の独占使用権を取得
FaureciaはSTELIA Aerospace Compositesから複合水素タンクに関する知的所有権の独占使用権を取得。これにより、燃料電池車用の炭素繊維を使用した高圧水素タンクの設計、製造および商品化が可能となった。Faureciaが設立した水素貯蔵用圧力弁の専門会社Ad-Ventaへの投資を補完する。(2017年5月15日付プレスリリースより)
スタートアップ企業への出資 米Powersphyrに投資、ワイヤレス充電ソリューションを取得
FaureciaはシリコンバレーのスタートアップPowersphyrへの投資を発表。Powersphyrは、自動車、消費者、産業市場に焦点を当てたワイヤレス充電ソリューションに特化した企業。(2018年5月9日付プレスリリースより)
仏Enogiaに出資、熱を回収して電気に変換する密閉コンパクト高速タービンを開発
Faureciaは仏のスタートアップEnogiaへの出資を発表。エネルギー回収技術の強化が狙い。Enogiaは熱を回収して電気に変換する密閉コンパクト高速タービンの開発を行っている。同社の技術は商用車、トラックおよび海上輸送や発電機などの高出力エンジンに適しているという。(2018年3月16日付プレスリリースより)

 

燃料電池スタック 水素タンク


Plastic Omnium:水素タンクなど燃料電池システム事業を強化

 Plastic Omniumは燃料電池分野における先進研究センターの設立や企業買収により、水素タンクなどの設計・生産事業を強化している。

 

燃料電池システム 電子制御式高圧水素タンクなどのエネルギー貯蔵システムを出展
Plastic Omniumは2017年フランクフルト・モーターショーで電子制御式高圧水素タンクなどのエネルギー貯蔵システムを出展。同社は2016年にベルギーのブリュッセルに水素電池分野の先進研究センター「POCellTech」を設立している。(2017年9月11日付プレスリリース、2017年5月22日付プレスリリースより)
燃料電池分野を専門とするSwiss HydrogenとOptimum CPVの2社を買収
Plastic Omniumは燃料電池分野を専門とするSwiss HydrogenとOptimum CPVの2企業を買収すると発表。Swiss Hydrogenは自動車向け燃料電池システムにおけるエネルギー制御のためのソリューションを設計・生産している。Optimum CPVはベルギーを拠点に、フィラメント複合材製の水素貯蔵タンクを設計・生産している。両社はPlastic OmniumのAuto Inergy部門内に新設される「New Energies」部門に統合される見通し。(2017年12月21日付プレスリリースより)

 

高圧水素貯蔵システム コンセプトカー


Freudenberg:電動モビリティ事業を強化、バッテリー関連製品を開発

 Freudenbergは電動モビリティ事業を強化し、シール、フィルターなど従来製品で培った技術を活用したバッテリー関連製品を開発している。

 

電動モビリティ事業 エネルギー、電動モビリティ事業を強化
Freudenbergは買収と戦略的投資によってエネルギー、電動モビリティ事業の強化を図ると発表。2018年初に燃料電池メーカーElcoreと、その姉妹会社のドイツのElcomaxを買収。同年2月には米国のXALT Energyの少数株式も取得。XALT Energyは大型商用車向けリチウムイオンバッテリーを製造する企業。(2018年5月14日付プレスリリースより)
バッテリー関連製品 リチウムイオンバッテリー用セパレータの開発など
Freudenbergはバッテリー技術や燃料電池、エンジン向けの環境に優しい技術を発表。機械的ストレスに強いリチウムイオン電池用セパレータを開発。燃料電池の低価格化や量産化に貢献するガス拡散膜(GDL)や、フィルターのコンセプトなどを出展。 (2017年9月12日付プレスリリースより)
バッテリーハウジング用シールの開発
Freudenbergはバッテリーハウジング用のシールを開発したと発表。同社は年間最大5,000個のバッテリー生産向けに「Profiles-to-Gasket (P2G)」コンセプトを開発し特許を取得。このコンセプトを基に開発された新ハウジングシールは、「密閉」と「固定」という2つの基本機能を実現。 (2017年6月27日付プレスリリースより)
リチウムイオンバッテリー用断熱シールドを開発
Freudenbergはリチウムイオンバッテリー用断熱シールドを開発したと発表。個々のセルの間に置かれるこのシールドは、薄さ1mmで耐熱性の素材とシリコンベースのエラストマーで構成され、ワッフル状の構造でセル間の熱伝達を遅くするのが特徴。シールドの使用による既存のエネルギー密度の損失はほとんどないという。(2018年5月22日付プレスリリースより)

 


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