欧米Tier1の中国事業:新エネルギー車(NEV)、自動運転、コネクテッドカーを推進

中国IT企業とインテリジェントモビリティ、新興EVメーカーと電動化システムで提携

2018/04/27

要約

北京モーターショーBOSCHブース
北京モーターショー2018 Boschの展示ブース

  本レポートは、欧米Tier1サプライヤーの中国におけるElectric(電動化)、Autonomous(自動運転)、Connected(コネクテッド)などの事業動向をまとめた内容である。(2017年1月から2018年4月上旬までの約15ヵ月間を収録)

  中国では、新エネルギー車(NEV)、自動運転、コネクテッドカーなどの動きが活発化している。中国政府は、2017 年にNEV事業への参入管理規定や、「自動車産業中長期発展計画」でNEVやコネクテッドカーなどの中長期戦略を提示。2018年3月には、2018年のNEVおよびコネクテッドカー標準化作業の要点を発表した。

  こうした中、欧米Tier1サプライヤーは、自社の工場や開発体制を強化するとともに、百度(Baidu)、高徳(AutoNavi)、四維図新(NavInfo)、聯通智網科技(China Unicom)、華為(Huawei)などのIT企業と、自動運転、コネクテッドカー、インテリジェントモビリティなどの分野で共同開発を推進。また、現地部品メーカーとの合弁会社設立や提携でバッテリーシステムやドライブシステムなどを生産する計画もみられる。部品供給先は大手OEMのみならず、愛馳億維(Aiways)、小鵬汽車(Xpeng、Xiaopeng)、蔚来汽車(NIO)などの新興EVメーカーとも、EV部品、電動ドライブシステム、自動運転、インテリジェント交通システムなどの開発・部品供給で提携している。

 

Tier1サプライヤーによる電動化、自動運転、コネクテッドなどの中国事業動向(抜粋)

主な事業
Bosch ・南京新工場着工、HV・EV用のiBooster生産へ
・既存工場でHV用リチウムイオン電池の量産を計画
・百度、高徳、四維図新と自動運転向けの高精度地図開発
・北京汽車に自動運転、運転支援技術の基幹部品を供給
・愛馳億維とEVシステム技術、自動運転技術などで提携
・小鵬汽車と自動運転分野で提携
Continental ・重慶研究開発センター建設へ、NEV関連製品など開発
・百度と自動運転、コネクテッドカーなどで提携
・聯通智網科技とITSソリューション製品・サービスの合弁会社
・四川成飛集成科技(CITC)と合弁会社、48Vバッテリーシステムを生産
・一汽解放と商用車テレマティクス運営プラットフォームで提携
・蔚来汽車とEV、自動運転などで提携
ZF ・奇瑞汽車(Chery)のレベル3自動運転量産車に「ProAI」搭載へ
・百度と自動運転、コネクトテッドカーなどで提携
北京海納川汽車部件(Beijing Hainachuan Automotive Parts)とEV部品生産の合弁会社
Magna ・北京汽車と次世代スマートEVのアーキテクチャを共同開発
・蔚来汽車と提携、電動ドライブシステム部品など供給
華域汽車系統(HUAYU)と合弁会社、電動車用eドライブシステム生産

 

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