商用車レベル4自動運転の現状と展望
ReVision 商用車・物流サミットの講演より
2025/04/18
- 要約
- 物流業界の変革へ商用車メーカーとしての貢献(いすゞ)
- 商用車・物流業界で注目する2つの先進テクノロジー(マクニカ)
- 未来の公共交通の維持・確保へ向けたチャレンジ(川崎市)
- 自動運転トラック社会実装へ向けたチャレンジ(RoAD to the L4)
- 自動運転トラックの実用化・商品化へ向けたビジネスの枠組みづくり(T2)
要約
喫緊の課題であるドライバー不足の対策にはレベル4自動運転(以下 L4)が必要である。政府目標(注)である2027年度100カ所以上の無人自動運転移動サービスをマイルストーンとする企業 ・自治体は多く、技術 ・環境 ・法規などの同期整備によって比較的早期の社会実装が可能性を帯びてきた。
(注) 「デジタル田園都市国家構想総合戦略 2023改訂版」57ページ 等
本稿では、各界の関係者が参集し講演や討議が行われたReVision商用車・物流サミット(株式会社InBridges主催)から、自動運転関連のテーマを採り上げ抄約した。
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ReVision 商用車・物流サミットでは講演と併せて登壇者間のパネルディスカッションが行われた(出所:マークラインズ撮影) | 路線バスでは一般客を乗せ市中でレベル2/レベル4運行されるに至っている(出所:マークラインズ撮影) |
ReVisionモビリティサミット/商用車・物流サミットの概要
ReVision Auto&Mobility(運営会社:株式会社InBridges)が主催する2つのイベントは、2025年3月5~6日に東京・ベルサール九段で開催された。それぞれ関連する企業や行政機関が講演・パネル討議などを通じて交流するもので、会場とオンラインを合わせ両日とも約110名が参加した。
ReVisionモビリティサミット
モビリティに関する多様な取組み・実施事例などを相互に紹介し交流することで、価値の評価やビジネスモデルなどモビリティとまちづくりに必要な検討を行う。
参加団体:計量計画研究所、国土交通省、スズキ、newmo、JR西日本、トヨタカローラ大分、野村不動産、ジオテクノロジーズ、ティアフォー、住商アビーム自動車総合研究所、群馬県、川崎市 等((株)など法人形態は省略)
ReVision商用車・物流サミット
主に人流・物流における課題を中心に、業界の先進的な動きや最新テクノロジー活用事例などを紹介し、商用車と物流の進化が向かう未来を考察する。
参加団体:ローランド・ベルガー、経済産業省、Sustainable Shared Transport(ヤマトホールディングス系列)、いすゞ自動車、マップボックス・ジャパン、ネクスティ エレクトロニクス、T2、マクニカ、NEXT Logistics Japan、セイノーホールディングス、オートアールズ、カインズ 等((株)など法人形態は省略)
各講演のうち、商用車の自動運転に関連したものをピックアップして、次章以降に抄約する。川崎市はモビリティサミットでの講演内容、その他の各社は商用車・物流サミットでの講演内容である。
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