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BMWグループ:2030年までにEV販売比率50%へ

EV専用プラットフォーム Neue Klasseベース車を5工場で生産

2024/11/18

要約

BMWのEセグメントワゴン i5 Touring
BMWのEセグメントワゴン i5 Touring (出典:BMW)

 BMWグループは脱炭素化計画として、CO2排出量を2025年に25%、2030年に55%、2035年に100%削減するとしている。このため、新たなEV専用プラットフォームNeue Klasseを開発し、電動化を進める。Neue Klasseをベースとするモデルは2025年下期にハンガリーのDebrecen工場、2026年にドイツのMunich工場で生産を開始し、続いて中国とメキシコでも生産する。2024年7月には、Neue Klasseベース車が搭載するバッテリーについてもグローバルで生産する計画を発表。車両工場の近くに新たに5つのバッテリー工場を建設する。


 BMWグループの2023年のバッテリーEV(BEV)販売は前年比74.1%増の37万5,716台、2024年1-9月は前年同期比19.1%増の29万4,052台。世界販売台数に占めるBEVの割合は2024年1-9月で16.8%に達する。欧米市場では2023年後半からEV販売が減少したが、BMWは近い将来、各地域でより大きな成長が期待できるとしている。同グループは2024年末までに15モデル以上のEVをラインナップに揃える予定で、2030年までに納車の半分がEVになる見込み。

 2024年の新型車投入では、BMWブランドはクーペスタイルのコンパクトSUV新型X2やEセグメントワゴンの新型5 Series TouringとそれらのEVバージョンなどを投入。MINIブランドは、新型MINI CooperとそのEVバージョン、電気SUVの新モデルMINI Aceman、MHVとEVを含む新型MINI Countrymanなど多様なドライブトレインのラインナップを投入する。

 BMWグループは各地の車両工場の設備を刷新し、EV生産を可能にしている。ドイツのMunich工場は内燃エンジン車の生産を他工場に移管し、2027年からはEV専用工場となる。MINIブランド車のEVの生産は、2024年からドイツのLeipzig工場、2026年から英国のOxford工場でも開始する。

 中国市場における小型セグメントのEVの競争は厳しいが、上級セグメントではBMWは健闘しており、2023年には約10万台のEVを販売した。また、BMWは電気SUVのiX3やMINIのEVモデルを中国の工場で生産し、各国に輸出している。EUは2024年7月から欧州に流入する中国製のBEVに関税を課すこととしたが、BMWはこの決定を公正な慣行と考えていない。

 

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