BMWグループ:次世代EVコンセプトカーVision Neue Klasseを公開

2025年からハンガリー新工場で生産開始、バッテリーはCATLとAESCから調達

2023/09/22

要約

Vision Neue Klasse
BMWの次世代EVコンセプトカーVision Neue Klasse(IAA Mobility 2023に出展)

 BMWグループは2023年9月に開催されたミュンヘン・モーターショー(IAA Mobility 2023)で、次世代電気自動車(EV)のコンセプトカー「Vision Neue Klasse」を世界初公開した。ベースとなるNeue Klasseプラットフォームは2025年以降、次期型3 Seriesをはじめ中型プレミアムセグメントのモデルを中心に採用される予定。

 このほかIAA Mobility 2023には、5 Seriesに新たに追加するPHVバージョン、X5、i7、7 Seriesの防弾仕様車、X5ベースの燃料電池車 iX5 Hydrogenも出展。MINIブランドからは新型MINI Countryman、ハッチバックのMINI Cooper初のEVであるMINI Cooper E/SEを出展した。

 BMWグループは2030年までに世界販売の50%以上をバッテリーEV(BEV)とすることを目標に、電動化をすすめている。2023年には世界販売の15%がBEVとなる見込み。2025年末までには、BEVの累計販売台数を200万台とする計画。2030年までに市場セグメントすべてについてBEVモデルを設定する。

 BMWグループは各地の車両工場の設備を刷新し、EV生産を可能にしている。次世代EVのプラットフォームNeue Klasseをベースとする車両は、2025年からハンガリー・Debrecenの新工場で生産するほか、2026年からドイツ・Munich工場と中国・瀋陽工場、2027年からメキシコ・San Luis Potosi工場でも生産する。Neue Klasseベース車にはエネルギー密度を高めた円筒形バッテリーセルを搭載するが、中国および欧州では寧徳時代新能源科技股份有限公司(CATL)から、米国ではAESCから供給を受ける計画。

 BMWグループは2023年6月、ドイツの自動車メーカーとして初めて、当局から半自動運転システムの認可を取得した。新型5 Seriesに搭載されるAutobahn Assistantを使用すると、ドライバーがステアリングホイールから手を離した状態で、時速130kmまでの速度で走行できる。レベル4の自動駐車技術については、Valeoグループと共同で開発。次世代EVに搭載する先進運転支援システムの開発では、Amazon Web Services(AWS)と協力している。

 また、中国でもEVの販売拡大を進めており、2023年に11車種のEVを投入する。2023年7月には上海に新しいR&Dセンターが開設され、ユーザーエクスペリエンス・デザインやマンマシンインタラクションの開発もカバーする。

 

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