ギガキャストからモジュラー構造へ
巨大ダイカストマシンとUnboxed manufacturing process
2024/06/21
- 要約
- 自動車メーカーのギガキャスト採用計画一覧
- ギガキャストからモジュラー構造へ
- Tesla
- Geely(吉利:Zeekr、Geely-Baidu、Volvoを含む)
- NIO(蔚来汽車)
- XPeng(小鵬汽車)
- Xiaomi(小米)
- Huawei-AITO
- トヨタ
- (補足)型締力とは
要約
大規模ダイカスト部品をベースに車体をモジュール化することで組立の大幅なコストダウンが可能であることをTeslaが発表した。これを契機に、EVの原価削減が必至となった他のカーメーカーもこぞってギガキャストの検討を進めている。しかしそのコストダウン効果はレガシー生産設備をもつメーカーでは限定的で、採用に踏み切るのは新興メーカーが先行する状況となった。
本稿では各カーメーカーのギガキャスト採否の動向及び実例をまとめた。
なお、大規模ダイカスト部品はメガキャストあるいはギガキャストと呼ばれるが、本稿では登録商標を除き部品呼称に「ギガキャスト」を用いた。またJISではdiecastをダイカストと表記するため、本稿も一般用語はそれに倣った。
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ギガキャストで質量ともに先行するのはTeslaである。Cybertruckは型締力9,000tを用いる。 | Tesla以外でギガキャストを量産中のメーカーはすべて中国にある。2024年1月発売のXPeng X9におけるアルミダイカスト使用部分を緑色で示す。 |
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