小米汽車(Xiaomi):5つの技術と初モデルSU7

電気駆動、電池、大型ダイカスト、自動運転、スマートコックピット

2024/02/01

要約

 中国の大手携帯電話メーカーの小米(Xiaomi)は、2021年に自動車業界に参入した。すでに自動車製造分野に100億元の研究開発費を投入して、3,000名以上のエンジニアが携わっている。

 本レポートは小米汽車が202312月に開催した技術発表会の内容をまとめたものである。主に電気駆動、電池、スマートコックピット、自動運転、大型ダイカストなどのコア技術を発表した。最高回転数は27,200rpmの小米スーパーモーターV8sはすでに量産に入っており、2025年に車両へ搭載する予定。CTB(Cell to Body)はセル倒置技術バッテリーセルで、圧力解放弁とセルを倒置させ安全性を確保する。大型ダイカストは、20241月時点で9,100トンのクランプ力、重量は718トンの世界最大を誇る。

 同時に、小米汽車の初モデルSU7がプレ公開された。当モデルはすでに小ロット生産を開始しており、現在は最終試験段階となっている。なお、発売時期と価格については未定。

小米超级电机 小米SU7
小米スーパーモーター
(出所:小米Weibo)
小米SU7
(出所:小米Weibo)

 


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