BEVの熱マネジメントシステム ベンチマーキング
トヨタ、BYD、Tesla、現代のEV:精緻な制御とエネルギー消費の抑制
2024/04/23
- 要約
- 各車の熱マネジメントシステム構成と作動
- トヨタ、BYD
- Tesla Model Y
- Hyundai Ioniq 5
- (補足)駆動用バッテリーの温度特性と熱マネジメント
要約
トヨタはBYDと共同開発したbZ3(左)の熱マネジメント手法の一部をグローバル販売車bZ4X(右)にも採り入れ、低温充電性能を向上した。(画像出典:トヨタ) |
トヨタは2023年11月生産分のbZ4Xから、バッテリーの低温充電性能を向上させるため熱マネジメント設計を変更した。その効果は-10℃で90kW急速充電器での充電時間が約25分早まった(SOC 10→80%まで充電する場合)と発表されている。変更は車室暖房用ヒーターをバッテリー昇温にも利用するもので、そのコンセプトは先にBYDと共同開発したEV、bZ3で採用しており、トヨタでは最適技術をグローバルに接近させつつある。
本稿ではこうしたシステムの動向をレビューするため、TeslaやHyundaiが採るユニークな構成の熱マネジメントシステムも含め、構成や作動を比較した。
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