IAA Mobility 2023：カーインテリアのトレンド

要約

　2023年9月4日から10日まで、第2回目を迎えた「IAA Mobility」（ミュンヘン・モーターショー）がドイツのメッセ・ミュンヘン国際見本市会場で開催された。

　全体的なコンセプトは2年前とほとんど変わらなかったが、「サミット」と「オープンスペース」と名づけられた2つの開催会場の棲み分けがさらに明確となった。

　「IAAサミット」が開催されたメッセ・ミュンヘンの展示会場では、来場者が業界の専門家、イノベーター、先見者たちと意見を交わし、戦略的パートナーシップを深めるための特別なプラットフォームが提供された。IAAサミットは入場料が高く、消費者の足が遠のく要因にもなっていた。

　一方、ミュンヘン市内中心部に設けられた「オープンスペース」では、モビリティの最新トレンドを体験する機会が提供された。

　IAA Mobility 2023は、38カ国から約750の出展者を迎え、50万人以上の来場者を集めた。これは2年前のIAA Mobility 2021より10万人多い。最も混雑したのは9月9日土曜日で、10万人以上がオープンスペースを訪れた。

　特に注目すべきは、欧州進出の足がかりを得ようとする中国の出展者が際立って多かったことである。

　2年後にミュンヘンで開催される次回のIAA Mobilityに関する交渉はすでに始まっている。

　本レポートは、HMI技術、ステアリングホイールとシートの新しい機能、持続可能なハイテク素材と加飾素材の使用、革新的なパノラミックサンルーフ技術などに焦点を当て、カーインテリアの現在と将来のトレンドを検証する。

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