上海モーターショー2023:一汽、東風、北汽

一汽は紅旗ブランドの新アーキテクチャを発表、東風は電動オフロード車を世界初公開

2023/05/31

要約

2023年上海国际车展
北京汽車集団のブース

 第20回上海国際モーターショーが「上海国家会展中心」で開幕した。2023年4月18-19日はプレスデーで国内外のメディア関係者のみの招待で、20-21日は業界関係者向けに公開され、22-27日が一般公開日。今回のテーマは「自動車業界の新時代を抱く」。1,000社余りの企業が出展し、展示スペースの総面積は36万平方メートルを超える。13の室内展示ホールを使用し、乗用車展示ゾーン、自動車テクノロジーとサプライチェーンゾーン、メディアゾーンが設けられた。

 中国一汽の紅旗(Hongqi)ブランドは今回のショーで新エネルギーシリーズのミッドサイズ電動セダン「紅旗E001」、電動SUV「紅旗E202」、ラグジュアリーセダン「紅旗L5」を出展。また、ラグジュアリーセダン「紅旗H6」を発売した。さらにハイエンドアーキテクチャ「FMEs」をベースとする二大技術プラットフォームの電動プラットフォーム「HME」とインテリジェントプラットフォーム「HIS」を同時に披露した。奔騰(Bestune)ブランドは新型コンパクトSUV「奔騰T90」と初の小型EV「奔騰小馬」、FMAFME2つのプラットフォーム、装甲電池、3in1電気駆動システムなどを出展し、新型MPV「奔騰M9」を発売した。

 東風汽車集団のブースは「躍科技・悦生活(テクノロジーを飛躍させ、生活を楽しむ)」をテーマとして、完成車とテクノロジーおよびサービスエコシステムの2つの展示エリアを設置し、電動化、インテリジェント化分野における最新の技術成果や11の新モデルを披露した。ハイエンド電動オフロード車「猛士917」を世界初公開し、ラグジュアリーEVセダン「嵐図追光(Voyah Zhuiguang)」を発売。東風風神からは新EVブランド「」や「e啓」計画を発表し、電動化への転換へ全面的に始動した。

 北汽集団は、ARCFOX(極孤)、北京ブランド、北汽福田、北京ベンツ、北京現代の5つブランドモデルを出展した。ARCFOXからは世界初の乳幼児連れの外出をイメージして開発されたスマートカー「KAOLA(考拉)」が初出展され、「αS」森林バージョン、「αT」森林バージョンを初公開した。北京ブランドはコンセプトカー「悦」を公開し、新型「X7」は初公開、「BJ60」の霓影(Niying)バージョンのカスタムモデルを発売した。北汽福田は硬派でラグジュアリーな次世代フルサイズの「火星ピックアップトラック」を世界初公開し、予約販売を開始した。

 

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