上海モーターショー2023:外資メーカーの電動車(2)

現代、Ford、GM、Stellantis、マツダ、スバル

2023/05/25

要約

现代展台
現代自の展示ブース

 上海モーターショー2023(第20回上海国際汽車工業展覧会)は、2023418日に上海市の国家会展中心(National Exhibition and Convention Center)で開幕し、427日に閉幕した。今回の上海モーターショーには合計1,000社余りの企業が出展。展示スペースの総面積は36万平方メートルを超え、国内外から90.6万人の来場者が集まった。車両展示エリアには合計1,200のモデル、1,413台の車両が展示された。うち世界初公開モデルが93(グローバルメーカー28)、コンセプトカーが64台、新エネルギー車(以下、NEV)は、271モデル(多国籍自動車メーカー85モデル)となった。

 本レポートは外資自動車メーカーである現代自グループ、Ford、GMStellantis、マツダ、スバルが出展したNEV及び省エネルギーモデルについて紹介する。

 韓国系ブランドでは、現代自動車が高性能Nシリーズの中国導入を宣言し、初モデルとなる「Elantra N」を世界初公開した。EVコンセプトカー「RN22e」と水素・電気ハイブリッドコンセプトカー「N Vision 74」もチャイナプレミアとなった。起亜ブランドは「EV6 GT」、コンセプトカー「EV5」、コンセプトカー「EV9」のEV3モデルを出展。Genesisブランドは電動セダン「G80」を展示した。

 米系ブランドでは、Fordの7人乗りSUVEdge(鋭界) L」HVバージョンが発売され、電動SUVMustang Mach-E GT Twister」、電動ピックアップトラック「F-150 Lightning」が披露された。GM電動プラットフォーム「Ultium」をベースに開発したBuickブランドの電動SUVELECTRA E5」、Chevroletブランドの電動コンセプトカー「FNR-XE」、Cadillacブランドの電動SUV「Lyriq(鋭歌)」を展示した。

 欧州系ブランドでは、Stellantis傘下のPeugeotブランドのコンセプトカー「INCEPTION」がアジアプレミアされ、Citroenブランドはコンセプト製品の「THE URBAN COLLËCTIF」を展示。Maseratiブランドの電動SUV「Gracale」がワールドプレミアされた。

 日系ブランドでは、マツダが2025年末までに中国で開発及び生産したNEV2モデル発売する計画で、「CX-50(中国名:行也)」のHVが世界初公開された。スバルは初の電動SUVSOLTERRA」を展示した。

 

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