上海モーターショー2023:外資メーカーの電動車(1)

トヨタ、ホンダ、日産、VW、Mercedes-Benz、BMW

2023/04/28

要約

上海モーターショー2023
上海モーターショー2023

 2021年以来の中国における国際級モーターショーの「上海国際モーターショー」が上海国家会展中心(National Exhibition and Convention Center)で開幕した。4月18-19日はプレスデーとして国内外メディアを招待し、20-21日は業界向け、22-27日は一般公開。公式発表によると、展示スペースの総面積は36万平方メートル超で、完成車展示エリアでは1,413台の車両を展示。ワールドプレミアは93台、コンセプトカーは64台、新エネルギー車は271モデルの513台の出展となった。本レポートでは、上海モーターショーで展示されていた外資メーカーの電動車モデルを中心に報告する。

 トヨタはbZシリーズの2つのコンセプトモデルと「Lexus LM」を世界初公開するとともに、現地の先進的な企業と協力関係を結び中国のユーザーニーズにあった製品を投入することを強調した。ホンダは2024年初頭に発売を予定するe:Nシリーズ第2弾のPrototypeを2モデル、そして第3弾の「e:N SUV 序」を世界初公開した。日産は、中国の多様なライフスタイルやニーズに合わせて開発した電気自動車「Arizon」を発表した。

 VWは、2023年下期にリリース予定のファストバックデザインの「ID.7 VIZZION」をワールドプレミアした。さらに、ID.ファミリーから新たなコンセプトモデル「ID.NEXT」も披露。VWは2030年までに中国市場に30モデル以上の電動車を投入する。Audiブランドからは、中国ユーザーの声を取り入れて開発した「Audi urbansphere」のEVコンセプトモデルが中国で初披露された。2023年内にxEVを6モデル中国市場に導入するMercedes-Benzは、ラグジュアリーモデルのSUVを披露。smartブランドでは、中国から発売を開始するブランド初の電動クーペSUV「smart3#」を世界初公開。BMWは、高性能モデルのBEVのフルサイズセダン、PHVのフルサイズSUV、中国専用モデルを披露した。

 

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