上海モーターショー2023：上汽、奇瑞

上海汽車はNEV事業発展計画を発表、奇瑞はEVコンセプト「ARRIZO Star」を世界初公開

2023/05/29

要約
上汽集団(SAIC)：2025年までにNEVを年販350万台へ
奇瑞集団(Chery)：フラッグシップセダンコンセプト ARRIZO Star、iCARシリーズを公開

要約

飛凡汽車(Rising Auto)の展示

　第20回上海国際汽車工業展覧会(以下、上海モーターショー2023)が2023年4月18-27日に上海国家会展中心(National Exhibition and Convention Center)で開催された。4月18-19日がプレスデー、4月20-21日が業界向け、4月22-27日が一般公開日。新型コロナによる制限が全面的に解除されてから初の大規模モーターショーとなり、合計1,000社余りの企業が出展した。13の屋内展示ホールを使用し、展示スペースの総面積は36万平方メートル超。車両展示エリアには1,200台のモデルが展示され、そのうち新エネルギー車(以下、NEV)モデルが271台で中国自動車メーカーのNEVモデルは186台となった。

　上汽集団は今回のモーターショーにグループ全体で出展し、3号館をほぼ独占する形で智己汽車(IM Motors)、飛凡(Rising Auto)、上汽乗用車、上汽Maxus(大通)、上汽VW、上汽GMの6社の130余りの新車を出展。うち半数近くをNEVが占めた。総展示面積は2万平方メートルを超えた。

　奇瑞集団は奇瑞汽車(Chery)、捷途汽車(Jetour)、星途汽車(EXEED)、iCARの4つのブランドからNEVを多数発表した。ハイエンドブランドの星途汽車からは星紀元(STERRA)シリーズを初公開した。奇瑞は2025年までに50万台の輸出を計画しており、OMODAブランドとJAECOOブランドも出展し、グローバル化を加速させる。