オートモーティブワールド2023:充実するAD、ADAS実用化技術
第6回 自動運転EXPO、第3回 MaaS EXPO、第11回 コネクティッド・カーEXPO、他
2023/03/03
- 要約
- AD、ADAS用LiDAR (Continental/AEye、カンタム・ウシカタ/Leishen Intelligent System、Cornes Technologies/Luminar)
- AI技術(helm.ai)
- 次世代E/Eアーキテクチャ(タタ・コンサルタンシー・サービシズ)
- ADASシステム(岡谷鋼機、三菱重工グループ)
- HMI関連技術(Cornes Technologies/Ultraleap)
- 実験、計測技術(キーサイト、KEYCOM、VECTOR)
- シミュレーション、MBD(バーテックス、トヨタテクニカルディベロップメント)
- 地図データサービス(bryka、MAP Ⅳ、AOSデータ)
要約
2023年の幕開けを告げる先端技術展として、第15回オートモーティブワールドが東京ビッグサイトで開催された。コロナ禍以前の活況を取り戻した感がある多くの人出だった。
AD、ADAS関係ではセンサーをはじめとする部品のハード、ソフトに加えHMIに関する新技術から、適合開発のための実験支援技術など幅広い新技術が紹介されていた。従来カーメーカーや有力Tier1が担ってきた、システム開発やADASの機能開発にTier Nや 固有技術を持った専門企業が進出してきたようにも見える。また車両アーキテクチャの開発支援を行うエンジニアリング会社に、車両システムを具現化する知見が集まる構図が印象的であった。自社部品販売を生業とするTier1サプライヤーと異なり、ソフトが成果物である身軽さと多くのカーメーカーとの協業で蓄えられたノウハウにより、自社製品の範囲でしか考えられない個々のカーメーカーに対して豊富な情報で優勢な地位を持つ可能性も感じられた。自動車産業というハードウェア製造業がソフト主導での開発となっていく流れが感じられた。SDV(Software Defined Vehicle)の潮流を強く感じた展示会であった。
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次世代型SDV(Software Defined Vehicle)プラットフォーム タタ・コンサルタンシー・サービシズ |
モデルベース開発(MBD)技術の活用 トヨタテクニカルディベロップメント(TTDC) |
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