CEATEC 2022:自動車HMI技術
未来に一歩近づいた? 空中映像が花盛り
2022/11/24
- 要約
- 自動車HMIに関連する技術
- 空中映像技術(パリティ・イノベーションズ、京セラ、アルプスアルパイン、三重電子)
- 非接触操作技術(アルプスアルパイン、ネクステッジテクノロジー)
- 透明タッチ操作技術(日本航空電子工業)
- ハプティック技術(アルプスアルパイン、ミライセンス)
- ヒューマンセンシング技術(アルプスアルパイン、京セラ、ピッタソフト、青山学院大学、日東)
- ナイトビジョン技術(京セラ)
- コックピットソリューション(三菱電機)
- コンベンショナルHMI技術(アルプスアルパイン)
- 社会とのコミュニケーション技術(京セラ、三菱電機、東京大学、NEXCO中日本)
要約
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CEATEC2022会場の幕張メッセ |
JEITA(電子情報技術産業協会)が主催するCEATEC 2022(会期:2022年10月18日(火)~22日(日))は3年ぶりに幕張で対面での展示が復活し、オンラインとのハイブリッド形態で開催された。本稿では数多くの展示のなかから自動車のHMIにかかわる技術に着目して報告する。
現在の自動車HMIの大きな課題は、自動運転やコネクト技術の進展の中で大量の情報をドライバーにどう伝え、複雑な機能をドライバーがどう操作し、そのドライバーの状態をシステムがどう理解して、どう支援するかということにある。今回の展示の中でそれらの課題の解決のヒントとなる技術に着目した。
情報の表示については2次元の平面ディスプレイはサイズ、解像度とも限界に近づきつつある。そこで空中に映像を表示する空中映像技術がクローズアップされているが、従来は実用的なレベルには達していなかった。今回その空中映像について興味深い提案がいくつかあり、将来の可能性を感じることができた(自動車で活用するためにはまだかなりの工夫が必要であるが)。また数年前から盛んに展示されている非接触操作も展示されていたが、こちらも自動車の適用にはさらにもうひと工夫が必要と感じられた。
一方、視覚以外の情報提示として触覚を使った情報伝達が考えられるが、振動を使って情報を直感的に人に伝えるハプティック技術は着実に進化していることが感じられた。また各種センサーや解析技術の発達でヒューマンセンシング技術も大きく進化しており、その技術を使った乗員監視も大きなトレンドである。
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