CES 2022:新興EVメーカーの電気自動車

VinFast、Sony、Fisker、Toggの展示 - EV市場への急速な新規参入

2022/01/26

要約

Vinfast CES 2022 exhibit
CES 2022 - VinFastの展示

  2022年のCES(コンシューマーエレクトロニクスショー)は、コロナウイルスのパンデミックにより、ネバダ州ラスベガスの会場とバーチャルイベントの両方で、2022年1月5日から7日まで開催された。今年度の会場への来場者数は4万人で、2020年度の17万人と比べて大幅に減少した。来場者と出展者の減少の主な要因は、現在進行中のパンデミックとオミクロン株の発生である。オミクロン株の発生により、GMやメルセデスベンツなどの大手OEMを含む多数の企業が、CES 2022への会場出展を中止した。これにより、新興の自動車メーカーが注目を集めることとなった。これら新興企業に共通する1つの主題は、電気自動車(BEV)の強化であった。

  2021年のロサンゼルスモーターショーで米国でのデビューを果たしたベトナムの電気自動車の新興企業、ビンファスト(VinFast)は、CES 2022でそのフルモデルラインアップを明らかにした。ソニー(Sony)は、CES 2020のVision-S 01コンセプトセダンの公開に続いて、Vision-S 02 SUVコンセプトモデルを公開し、電気自動車市場への参入の意向を明らかにした。フィスカー(Fisker)は、フィスカーOceanの電動SUVを展示し、量産車初のデジタルレーダーシステムをアピールした。トルコの新興企業であるトーグ(Togg)は、CES 2022で初の一般公開を行い、ピニンファリーナ(Pininfarina)デザインのファストバック電気自動車のコンセプトモデルを展示し、将来的な生産計画を発表した。

  本稿はCES 2022に出展された自動車コンテンツに焦点を当てる複数のレポートのうちの最初のレポートである。このレポートでは、EV市場の新興企業、特にビンファスト、ソニー、フィスカー、トーグによって展示、発表された電気自動車に関する情報を提供する。

 

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